2013.4.3 05:03

虎・マートン、2度目マルチ&初盗塁!

六回、一時勝ち越しの二塁打を放ったマートン(撮影・岡田亮二)

六回、一時勝ち越しの二塁打を放ったマートン(撮影・岡田亮二)【拡大】

 (セ・リーグ、阪神4x-3中日、1回戦、阪神1勝、2日、京セラドーム大阪)ど真ん中のスライダーを見逃すほど、2013年のマートンは甘くない。六回一死。中日先発・ブラッドリーの132キロをコンパクトにとらえた打球が鋭く右中間を破っていく。一塁走者・福留が激走、また激走で一気にホームイン。勝ち越しタイムリー二塁打だ。

 「追いつかれたすぐ後に点を取れてよかった。それにしても、福留さんがよく走ってくれたよ」

 自身の快打よりも、チームメートの懸命な走塁に感謝したマートン。その瞬間は、ヒーローに一番近づいたかに見えたが…。残念ながら、続く七回に能見が打たれて、幻のV打に。それでも、二回の中前打と含む今季2度目のマルチ安打。4試合を経過して打率・375は、好調さを証明する滑り出しだ。

 先発が能見…。となると、あの話題を避けるわけにはいかない。昨シーズン中。緩慢な本塁返球を報道陣から指摘されると、思わず発した、衝撃的なフレーズ…

 「アイ ドント ライク ノウミサン」

 低迷阪神の象徴的出来事として、大々的に報じられてしまった。すべては打てないイライラが端を発してのものだ。でも、今年はいきなり「能見の日」に打った。結果が出れば、そんな過去も笑い話にできる。

 「ボチボチ。また、明日!」

 そう言い残して球場を後にした助っ人。虎の6番打者には何の不安もない。

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(紙面から)