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福島原発事故による放射線被曝で惹き起されるであろう健康障害、特にがんの発生が問題になっています。チェルノブイリでは子供の甲状腺がんが多かったので、福島でもこのことが心配されて甲状腺の検査が実施されています。昨年は約3万8千人の子供に超音波検査が行われ、がんは発見されませんでしたが、のう胞と結節が約36%見つかりました。今年は同様の病変が約44%も見つかりました。一般に行われてがん検診では異常が発見される率は10~20%ですから40%前後の発見率は著しく高いことになります。これらの病変は放射線被曝が原因と考えるのが自然だと思いますが、検診の指導者である山下医師は関係ないと言い切っています。それのみならず次の検査は2年後ということになっています。そのため異常と言われた子供の親が不安になるのは当然です。通常検診で異常が発見された場合は半年以内に次の検査を行いますが、なぜ2年後なのでしょうか。
今年は2次検査が行われた38人のうち1人が甲状腺がんと診断されたと報道されました。ところが福島県の検討委員会では放射線被曝と関係ないと発表しました。放射線被曝と発がんの関係を証明するのは困難ですが、がんが発見されたばかりの段階で関係ないと決めつけることは、事実を明らかにしようとする姿勢が全くなく、原発事故との因果関係を隠ぺいしようとしていると言わざるを得ません。
福島県の健康管理調査にもとずく検査はどこかおかしい。