<第85回センバツ高校野球・準決勝(2日)>済美(愛媛)3−2高知(高知)
済美の剛腕・安楽がチームを決勝へ導いた。上甲監督は「初戦から我慢、我慢の戦いだった。でも、何とかしてくれると思っていた」と2年生エースをたたえた。
弱気の虫を吹き飛ばす魂の直球勝負だった。8回に山下の貴重な左翼席へのソロが飛び出し、勝ち越しに成功した直後の9回だ。無死三塁と同点の大ピンチ。ここで迎えたのは、前の打席に中越え同点ソロを許した強打者・和田恋。
安楽は思わず捕手・金子に「敬遠しますか…」とこぼしたが、カツを入れられた。「何言っとんや! お前の持ち味の直球でインコースを攻めようや」。女房役のゲキで闘志が再点火。すべて直球勝負。最後の4球目は、うなりを上げる142キロの内角直球で平凡な二飛に仕留めた。
和田恋に続く股川も遊ゴロに打ち取ったものの、味方の失策で一死一、三塁。それでもエースの闘志は衰えず、上田を三ゴロ、杉木を右飛に打ち取り試合終了。「初めて」という1試合2発のアーチを浴びても、被安打6、無四球の完投勝利で逃げ切った。
全4試合完投で663球を投げたタフネス右腕だが、この日の最速は146キロ止まり。初戦の広陵戦で叩き出したMAX152キロに遠く及ばず「スタミナは残ってなかった」と正直に明かした。それでも、初の甲子園で成長を感じている。「ピンチで抑えられるようになった。直球で攻めることができた」と充実の表情で汗をぬぐった。
次はついに決勝戦だ。名将・上甲監督は「決勝に出られるような(力がある)チームじゃない。守って、最後に1点多く取って終わることができれば」と控えめだが、今大会ナンバーワン右腕は胸の高鳴りを抑えられない。「小学生の時からも含めて、全国大会すら初めてで、決勝ももちろん初。未知の世界。ワクワクしてます」。決勝で投げれば自身にとって「初の3連投」になる。疲労はピークに達しているが、歓喜の瞬間はマウンドで迎えるつもりだ。
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