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'13/4/3

「鉄路復活」で神社参拝客増




 JR可部線の電化延伸で終点駅予定地の近くにある神社「長井ふたたびの宮」(広島市安佐北区亀山南)の参拝客が増えている。鉄路復活にちなみ、沿線の長井自治会が付けた愛称が、復活の願いがかなう神社として口コミで広がった。住民たちは鉄道ファンらにPRし、沿線のにぎわいづくりに取り組む。

 神社は、江戸期に創建されたと伝わる「伊勢社」。盆踊りや花見など地域住民の交流拠点となっている。鉄路復活の機運を高めようと2011年4月、同自治会の住民でつくる「ふたたびプロジェクト」のメンバー約20人が、宮司の了解を得て神社の社殿に愛称の木製看板を掛け、さい銭箱も設置。自治会ホームページで紹介した。

 メンバーによれば、看板設置後から増え始めた参拝客は、15年春の電化延伸が発表されたことし2月ごろからは、1日20〜30人を数えるようになった。近くの住民以外も訪れているという。

 広島県内のウオーキング同好会「健福てくてく会」は3月末に視察。周辺を2時間歩いて回った堤幸雄さん(69)=同区=は「近くに史跡もあり、可部の街を再発見できる」と喜ぶ。同好会が9月に開く約6キロのコースの目的地にする。

【写真説明】鉄道ファンが集う名所にしたいと意気込むメンバーで長井自治会長の岡本勝彦さん(中)ら




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