東京電力福島第一原発の停電で冷却設備が止まった問題で、広瀬直己・東電社長は2日、福島県庁に謝罪に訪れた。佐藤雄平県知事と面談し、「(県民が)どれだけ心配を抱かれているか、思いが行き届いていない。経営側にも問題がある」と述べた。
佐藤知事は、トラブルのたびに、冷却できない事態を恐れてガソリンスタンドに駆け込み、避難に備える人々の現状を紹介。「放射線の線量計を毎日見ている県民の不安をしっかり理解してほしいと何度も申し上げている」と述べ、広瀬社長に強く反省を促した。
東電は仮設配電盤にネズミが侵入したことが停電の原因と断定し、屋内の配電盤を利用するなどの再発防止策を公表している。
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朝日新聞社会部