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鳩山元首相もマインドコントロールが解けていない!?
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マインドコントロールを最もつかうのは誰か、そして解けていないのは誰か- ITmedia(2013年4月2日08時01分)
窪田順生の時事日想:
活動休止中のお笑いコンビ「オセロ」の中島知子さんが久方ぶりに情報番組に出演して話題になっている。
ご存じの人も多いだろうが、中島さんは芸能マスコミから、同居していた女性占い師の「お告げ」によってさまざまな奇行に走っており、家族が奪還したことでようやくその占い師の支配下から逃れた、と報じられていた。それをご本人が「悪いのは私」としてマインドコントロール疑惑を全否定したのだ。
芸能マスコミというのは政治マスコミと同じく、報じる側も「プレーヤー」として利害が複雑に入り組むため、かなりバイアスがかかる。ぶっちゃけ声の大きいほうが「勝ち」みたいなところもあるので、わりとよくガセネタも流れる。中島さんが正しい可能性も否めない。
ただ、彼女と占い師の関係を見る限り、確かにマインドコントロールがあってもおかしくないとは感じる。そもそも「占い」は相談者がよせる全幅の信頼なくしては成立しない。マインドコントロールありきのビジネスだからだ。
なんてことを言うと、占いを批判しているように聞こえるかもしれないがそうではない。この心理テクニックを用いた商売など山ほどある。占いに限った話ではなく、マインドコントロールというのは私たちの身の回りのいたるところに存在しているのだ。
例えば「自己啓発セミナー」なんてのは分かりやすいが、「ダイエット」や「健康・美容」にまつわるビジネスもそうだ。「お金がない」とか「太っている」というコンプレックスを刺激し、問題を解決するためにはこの商品を買うべきだ、と巧みに誘導する。これがけしからんというのなら、営業マンの大半は仕事がなくなってしまうだろう。
●マスコミの思惑
そんなわりとありふれたものであるにもかかわらず、日本でマインドコントロールというと、すぐにカルト宗教や占い師とセットにされて「悪」とされる。確かに、統一協会やオウム真理教のイメージが強いということもあるが、そこにはマスコミの思惑があるのでは、と訝(いぶか)しんでしまう。
なぜかというと、実はこのマインドコントロールというテクニックを最もよくつかっているのが、ほかでもないマスコミだからだ。
暴力や恐怖などをつかって強制するわけではなく、心理学を応用して人の心を誘導する。実はそういうテクニックを民間活用したのが、広告やテレビだったりする。
この時事日想でも何度かふれたメディアの「スピンコントロール」(情報操作)を今から80年ほど前にはじめて確立したのは「広告の父」と呼ばれるエドワード・バーネイズという人物だ。
彼は医者に「ベーコンは健康にいい」「タバコにはダイエット効果がある」なんて言わせて、ベーコンやタバコを宣伝したり、奥さんの親戚筋である「ニューヨーク・タイムズ」に共産主義の悪口を書かせて、政府の反共キャンペーンを手伝ったりした。こういう商売をなぜ思いついたのかというと、叔父の影響がある。
ご存じの人も多いと思うが、その叔父の名はジークムント・フロイト。彼はかなりの変わり者で、人間には「無意識」というものがあって、それを読み取れば「精神分析」なんてのができると言い出した。
そんな叔父さんの本の英訳をしてやっていたバーネイズは、この理論をマスコミに応用したら、大衆を意のままに操れるのでないかと考える。そこで叩かれるのも織り込み済みで、「プロパガンダ」(世論操作)なんて挑発的な本を世に出してその名を轟かせた。それが「プロパガンダ」である。
こういうルーツからも分かるように、スピンコントロールとは「メディアを介したマインドコントロール」というわけだ。
事実、マインドコントロールとの共通点も多い。例えば、中島さんのように純粋な人ほどハマってしまうとか。有名人でいえば、鳩山由紀夫元首相なんかはその典型だろう。
鳩山さんはご存じのように筋金入りのお坊ちゃんだ。人を疑うことを知らないピュアなハートをもつので、小学校の教科書や「朝日新聞」で、軍国主義の日本は米国から原爆を落とされたおかげでようやく戦争をやめることができ、マッカーサーによって平和と民主主義がもたらされました、というプロパガンダをなんの抵抗もなく受け入れた。
さらに、これからは理系だということで、歴史はほとんど勉強しなかった。だから、朝鮮戦争が「休戦中」で、韓国と北朝鮮が今も戦争状態にあるなんて知らない。国連軍の後方部隊がいる嘉手納基地を「最低でも県外」と言い出して、世界中をビックリさせたのはこれが理由だ。
真っ白であればあるほど染まりやすい。誰のマインドコントロールか知らないが、中島さんが「悪いのは私」と言い出したように、鳩山さんは「悪いのは日本人」と言い出した。
中島さんと違うのは「財力」があることだ。日本では誰にも相手にされないもんだから、「女性占い師」に負けないほどスピリチュアルな妻とともに中国へわたり、「元総理」として南京大虐殺記念館などで謝罪行脚をはじめた。
中島さんも心配かもしれないが、まずはこっちのマインドコントロールを解いたほうがよくないか。
[窪田順生,Business Media 誠]
Business Media 誠
http://bizmakoto.jp/
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