学長挨拶
本学は「人間性豊かな歯科医師を育成する」ことを理念・目標に掲げて、1972年、東北・北海道地域における唯一の歯科大学として創設されました。2005年には,高齢社会に突入した地域にあって老人保健医療福祉の向上の担い手の一人である薬剤師を育成するため、歯学部との連携のもと、福島県唯一の薬学部を創設しました。
世界に類をみない速度で超高齢化が進む我が国にあって、国民のもっとも大きな関心は単なる長生きではなく、健康で自立して長生きをする「健康長寿」です。このことに大きく貢献できる職種のひとつが歯科医師であり、薬剤師なのです。歯科医師の仕事は、患者・国民が元気な時も病弱になっても「口から食べる生きる喜び」を支えることであり、薬剤師の仕事は、患者・国民が「安全に薬を使って健康を維持・回復できるようにする」極めて大きなものです。
いにしえより郡山の地では、品性と礼節を重んじる気風が培われています。この脈々と続く先人たちの気風を受け継ぎながら、しっかりと学び、高度な専門知識と技量を備え、かつ礼節を知る歯科医師や薬剤師になってください。私たちは緑豊かなこのキャンパスで、先進の教育システムをもって、みなさんを渾身の力で支えます。みなさんが熱く持っている「歯科医師になりたい」、「薬剤師になりたい」との夢を、ここ奥羽大学でかなえて下さい。