松山ある四国朝鮮学校のことを知っていますか?
松山の朝鮮学校は、日本の敗戦―朝鮮の解放直後の1945年11月に、日本の植民地支配によって奪われた自らの母語を学ぶためにつくられて以来、今日まで、韓国国籍・日本国籍の人を含む在日朝鮮人の子どもたちの教育機関として運営されてきています。
この間、750人を数える朝鮮学校の卒業生たちは、この松山はもちろん日本の至る所で、経済や文化などあらゆる分野で日本の社会に貢献し、共にこの社会で生きています。そして、この今も、初中級(小中)あわせて24人の子供たちが、日々、活き活きと学んでいます。
今、この学校が大変な危機のなかにあります。運営のための財政不足によって、学習のために必要な種々の教材をそろえられず、老朽した校舎や塀の修復もままならない状況で、現在の国際化社会に見合った教育を行うためにも、教育環境改善が急務となっています。
本来、日本政府は、四国朝鮮学校に通う子どもたちに、日本の学校に通う子どもたちと同様に、無償による教育を保障する法的・道義的責務を負っています。しかし、日本の私立学校には施行する教育助成金等の「教育保障費」支給を、朝鮮学校に対しては一切行っていません。
このような状況の中、保護者による授業料負担とその他多くの在日の人たちの寄付金によって何とか学校を維持してきましたが、近年の経済不況も重なって、いまや限界に達しているともいえる事態なのです。
朝鮮学校の子供たちの教育に対する保障義務を、政府は直ちに果たすべきですが、それを待つ猶予のない状況の中、私たちは相互に支援・連帯し合う市民としての立場から、四国朝鮮学校を支援・サポートしていきたいと考えています。
このような思いと目的から私たちは、<四国朝鮮学校の子どもたちの教育への権利実現・市民基金>を発足させました。
市民の方々からのカンパ・寄付でつくられる「基金」によって、四国朝鮮学校の運営を支援し、サポートしていきたいと思いますので、ぜひご協力をお願い致します。
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