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大河ドラマ「平清盛」
第48回「幻の都」

2012/12/07up

2平重衡役
辻本祐樹インタビュー

 僕は36話からの参加だったので、すでにつくり上げられた世界観にどうなじもうかと最初は悩みました。でも、みんな「気負わなくていいよ」と温かく迎え入れてくれました。
 宗盛役の石黒英雄君は、難しいせりふ回しをものともせず、果敢にアドリブに挑み、現場を盛り上げてくれるムードメーカーです。僕はそのアドリブに乗りたいと思うほうなのですが、小柳友君は、演じる知盛のイメージと合わないので、乗せられないようにこらえているみたいです(笑)。重衡(しげひら)は2人の弟ですが、実年齢では僕のほうが年上で、父上役の松山ケンイチ君と同い年なんです。でも、収録現場の松山君は、完全に父上の風格ですね。
 重衡は、「父上はすごい」「平家は最強」と信じてはばからない素直な性格で、発言も常に直球。そして後に、捕虜の身でありながら敵方に厚遇された逸話もあるほど、誰からも好かれる不思議な魅力を持った人物です。その明るさで、劇中の重苦しい空気を和らげる“癒やしのオーラ”を放ちたいと思っています。
 そんな重衡が、今週の48話で、南都焼き打ちという大事件を起こします。諸説あるようですが、この物語では、僕は重衡が意図的に火を放ったと感じました。しかも、帰還後のせりふが父上を困惑させるほどズレていて強烈(笑)。そこが見どころです。
 連続テレビ小説「ちりとてちん」で僕が演じた小草々は、筋金入りの嘘(うそ)つきでした。脚本家の藤本有紀さんは、そのひとくせある僕の芝居を思い出して、今回のせりふを書いてくださったのかなと感じたので、期待に応えようと演じたつもりです。


南都興福寺を攻めた重衡は、ふと空を見上げて……。

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