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2013年4月 2日 (火)

2年以上経ってから重大事実が露呈するという現実

 原発事故から2年以上もたって、2011年3月20日前後の放射能の大量放出のことが報道された。

福島第1原発 1号機の注水9割漏出か 現場、水圧で認識(河北新報)

 1号機と3号機で注水がほとんどできず、炉内がカラカラの状態だった可能性が高いというのだから極めて重要な情報だ。それなのに、なぜかマスコミではそれほど大きく扱われていないようだ。

 3月20日前後の放射線量の急上昇は当初から小出裕章さんなどによる放射線量の測定で知られていたが、もちろん東電も分かっており、その原因まで知っていた。注水ができてないことを知ったときにすぐに報じて注意喚起すれば、余計な被ばくをしなくて済んだ人もたくさんいただろう。

 この事実を東電がずっと黙っていたのは、何としてでも放射性物質の放出量を小さくしておきたかったからだろう。しかし、2年も黙っていたとはあまりに酷い。複数の子どもの甲状腺がんの発症などが明らかになり、多くの人が深刻な被ばくをしたことをだんだん隠せなくなってきていることと関係しているのだろうか。

 もう一つ、アー二―・ガンダーセン氏の重要な解説を紹介している方がいる。多くの方に知ってほしいことなので、ここでも紹介しておきたい。

アー二―ガンダーセン「複数の原発が事故が起きた時に、国際事故評定のレベル8を設けるべきだ」 (まっちゃんのブログ)

 詳しくは上記の記事をお読みいただきたいが、重要ポイントだけ以下に書いておく。

・福島第一原発事故の根本原因はディーゼル発電機を冷却するために沿岸に設置しているポンプが壊れて動かなくなった(ヒートシンク喪失)ことで福島第一だけではなく福島第二、女川、東海の各原発のディーゼル発電機も動かなくなっていた。
・水辺にあるポンプが壊れたのだから、ディーゼル発電機を高台に移すだけでは解決できない。ポンプの位置を変えるか、水中ポンプに変えるべきである。
・複数の原発で時オがあった場合は、事故の国際レベルをもう一つ増やしてレベル8を設けるべきだ。
・私は福島第一はチェルノブイリより多くの放射性物質を出したと思う。

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