「ぬまゆ」さんに問題があったのか?
私は「ぬまゆのブログ」の不可解な終止符という記事で、ぬまゆさんのブログ休止に関して意見を述べたが、ぬまゆさんがブログを休止する原因となった記事はすでに削除されているので、彼女がほんとうにブログを止めなければならないような重大な過ちをしたのか確認できないままだった。
ところが、ぬまゆさんが謝罪して削除した記事について言及している記事があった。
「憶測やデマを流さないで」と書いていたぬまゆさん・・・ (マイケル・ナイトのブログ(THE FINAL)
このブログ主のマイケル・ナイトさんは、ぬまゆさんが「憶測やデマ」を書いていたので、過去の自分の発言を守ってブログをやめるのは当然だと主張している。
確かに、ぬまゆさんは憶測を書いている。しかし、断定をしているわけでもなく自分の感想を書いているだけだ。ただし、ご遺族からの電話で事実と異なる部分があった、つまり憶測が間違っていたことを知って記事を削除し謝罪したのだ。
しかし、彼女の憶測の間違いをデマというのは言いすぎではなかろうか。
デマ(はてなキーワード)
自分の感想や推測を書くことは誰もが日常的にやっている。ジャーナリストなども当然やっているし、それが外れることもあるだろう。もちろん推測だからといって何を書いてもいいわけではなく、慎重を期すべきだ。しかし、ジャーナリストの推測が間違っていたからといって、執筆停止を要請されるだろうか? 内容によっては謝罪や訂正が必要になる場合もあるかもしれないが、それを理由に「もう何も書くな」などということにはならないだろう。ましてぬまゆさんは、市民ブロガーだ。マスメディアで記事を書くジャーナリストとは責任の度合いも違う。
憶測で物を言うななどといったら事実だけを伝える報道記事のような味気ないものしか書けない。大半のブロガーは記事など書けなくなるだろう。そもそも、言論自体が成り立たない。あまりに馬鹿げた暴論である。
念のために書いておくが、ぬまゆさんが過去のブログ記事で「憶測やデマを流さないでくださいね」と書いたのは事実であっても、その記事をきちんと読めば彼女の言いたいのは憶測の禁止ではなく、自分に対する嘘を流さないでほしいという依頼だと理解できる。
また、彼女が取り上げた新聞記事には亡くなった方のお名前など個人を特定できる情報が書かれているわけでもなく、公の場で亡くなられた方やご遺族の名誉を傷つけたということではない。彼女の憶測に間違いがあったとして、大騒ぎするようなことではない。
ただし、ご遺族がぬまゆさんのブログ記事を読んで不快な思いをしたというのは理解できる。だからこそ、ぬまゆさんは記事を削除して謝罪したのだろう。そのような対応で十分だと思う。もちろん、ブログを休止する必要などまったくないと私は思う。
マイケルさんのこの記事で、ぬまゆさんが重大な過ちをしたわけではないことが理解できた。第三者がこの程度のことをあげつらうのは、言いがかり以外の何物でもない。
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