武雄市図書館オープン!

古川康

2013年04月01日 23:59

先週の土曜日、鹿島の酒蔵ツーリズムと合わせて武雄市図書館の内覧会に出かけてきた。
この図書館、全国で初めてのチャレンジがいろいろなされている。
市立図書館をカルチュア・コンビニエンス・クラブ(要するにTSUTAYA)に委託している。そして貸出用の本があるだけではなく有料でDVDが貸し出されたり、本が販売されている。つまり、市立図書館とTSUTAYAが合体している、ということだ。これだけでもなんか楽しくなるではないか。

こういう従来の図書館のジャンルには収まらない新しい図書館に対しては当初さまざまな議論があったのは事実だが、実際に足を運んでみて、まったく新しい空間ができているな、と思った。
本を読むためだけでなくPCを使う人への配慮や静かに勉強したい人たちのためのスペースなど、あったらいいな、がカタチになっている。

本の並べ方も標準的なものとはかなり違う。日本十進分類法ではなく、お客様が探しやすい分類になっているということだ。だから、「001 総記」みたいな分類がない。すべて本屋さんで本を探すような感覚になっているのだ。
図書館って英語ではlibraryというけど、武雄市図書館はむしろフランス語のbibliothèque(ビブリオテーク)という言葉が似合うように思った。

そうそう、それともう一つ。
この武雄市図書館の中にスターバックスコーヒーができた。
県内にスタバがいくつあるのか、という問題は、その地域の都会度を図る重要な(笑)指標になっている(関ジャニ∞村上信五とマツコ・デラックスの番組『月曜から夜ふかし』の中だけかもしれないが。)。
その意味で2013年3月というのは島根県に初めてスタバができ、その結果、国内のスタバ空白地帯は鳥取県だけになったという画期的な月であったが、武雄市図書館に一つできたことで佐賀県はスタバ順位を33位から31位へと二つ上げ、同じく33位だった鹿児島県などの上を行くことができたことも喜ばしい。

とにかくぜひ一度足を運んで見ていただきたい。わざわざ行く価値あり。
そして、本屋のコーナーに置いてある約600種類の雑誌の中からあまり売れそうにないものを買っていただくと、売り上げ貢献になっていいのではないか。
僕は、『i bought』という、200人のクリエーターたちが最近買ったものを紹介している雑誌を買った。この手のスタイリッシュな雑誌が並んでいるのだ。
近くにプールとかフィットネスのジムとかできると、もっと面白いけどな。

そもそも図書館がどうあるべきか、については僕自身の経験も含めて言いたいことがほかにもある。
また、書きたい。

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自治官僚を経て、佐賀県知事に。

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