■環境省「公共用水域の放射性物質検査」発表
2013年3月29日、
環境省は「
千葉県、埼玉県及び東京都内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果について」を発表した。
同調査は、
千葉県、
埼玉県及び
東京都内の
公共用水域における環境基準点等67地点(河川:51地点、湖沼・水源地:8地点、沿岸:8地点) の調査を行ったものである。
調査期間は2012年12月3日~2013年2月20日となっている。
今回の調査では前回検出された放射性セシウムの
最大値7600ベクレルを超える
1万4200ベクレルを検出した。
環境省では、「
概ね減少又は横ばいで推移」と発表しているが、放射性セシウム汚染の最大値では大きく悪化しているように思える。
■千葉県柏市の上沼橋で1万4000ベクレル計測
調査の結果、水質では全調査地点で放射性セシウムの検出は無かった。
しかし、底質、周辺環境の放射性セシウム濃度は前回よりも悪化しているようだ。
底質河川では
千葉県柏市の上沼橋の底質から1キログラム当たり
1万4200ベクレルを計測。
前回最も汚染が酷かった柏市の染井入落・染井新橋の
5700ベクレルの倍以上の放射性セシウムを検出している。
周辺環境は、鎌ケ谷市・臼井市の軽井沢境橋下流で
3700ベクレルを計測したのが最大値となっている。
周辺環境放射性セシウム汚染状態のワースト3は以下のようになる。
1位:上沼橋(千葉県柏市)1万4200ベクレル
2位:手賀沼・根戸下 8200ベクレル
3位:軽井沢境橋下流(鎌ケ谷市・臼井市)3700ベクレル
(参考:環境省)
首都圏では、千葉県北西部の放射性セシウム汚染が際立っている。
放射性セシウムの最大値が
1万4200ベクレルという前回の倍以上の値を計測した地点が出た。
それでも、
全体として横ばいと発表する環境省の姿勢にも疑問がある。
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naka773】

環境省 報道発表資料-千葉県、埼玉県及び東京都内の公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果について
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16504