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まぐろはえなわ漁業とは

まぐろはえなわ漁業は,浮きはえなわ漁具を使用してマグロ等をとることを目的とする漁業です。
まぐろはえなわ漁業は,使用する船舶の大きさ等により

@遠洋まぐろはえなわ漁業(120トン以上)
A近海まぐろはえなわ漁業(10トン以上120トン未満)
B小型まぐろはえなわ漁業(10トン未満)
に分類されますが,ここでは代表的な遠洋まぐろはえなわ漁業を紹介します。

遠洋まぐろはえなわ漁業の操業は,夜明け前に投縄(とうなわ)準備に入り, 完了次第いっせいに作業が開始されます。

投縄作業は全長150qにも及ぶ長い幹縄(みきなわ)に目印となるラジオブイや 縄を浮かすためのビン玉を付けると共に,釣針の付いている枝縄(えだなわ)には6秒に1つという早業で イカ,サンマ,アジ,サバ等の餌を付け,海中に投入していきます。

針の数は2500〜3000本。時間にして約5時間かかります。

投縄終了後,マグロがかかるまで3〜4時間縄待ちし,揚縄(あげなわ)作業になります。 揚縄には10〜15時間かかり,深夜になることもしばしばあります。

1回の操業で平均1.3t(メバチマグロで25匹程度)程度漁獲されます。
漁獲されたマグロは,えら,内蔵,ひれを取り除き,血抜きを完全に処理した上で  急速凍結され船内の冷凍庫に保管されます。


【H22年資料】
まぐろはえなわ漁業は,我が国海面漁業のうち,漁獲量で約4%を占めています。
漁労体数(統)漁獲量(百トン) 漁獲金額(百万円)
遠洋まぐろはえなわ漁業-1,116-
近海まぐろはえなわ漁業-513-
沿岸まぐろはえなわ漁業45665-
まぐろはえなわ漁業合計-1,694-
まぐろはえなわ漁業の割合-4.1%-
海面漁業合計-41,210971,149
資料:農林水産省「平成22年漁業・養殖業生産統計」ほかより開発調査センター作成

★↑ 平成19年以降,海面漁業の『漁業種類別生産額(漁獲金額)』については,
統計事業の見直しにより取りまとめが廃止されたため,合計金額のみを記載した。
また『漁労体数(統)』については,一部漁業種類(大型定置網,沿岸まぐろはえ縄,
沿岸かつお一本釣,ひき縄釣)を除き取りまとめが廃止された。★

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【H18年資料】
まぐろはえなわ漁業は,我が国海面漁業のうち,漁獲量で4.4%,漁獲金額で11.5%を占める主要漁業の一つです。
漁労体数(統)漁獲量(百トン) 漁獲金額(百万円)
遠洋まぐろはえなわ漁業4221,21085,624
近海まぐろはえなわ漁業35365732,849
沿岸まぐろはえなわ漁業433815,505
まぐろはえなわ漁業合計1,2081,948123,978
まぐろはえなわ漁業の割合0.4%4.4%11.5%
海面漁業合計271,86144,6951,078,663
資料:農林水産省「平成18年漁業・養殖業生産統計年報」より開発調査センター作成