8日の3大世界戦(東京・両国国技館)で五十嵐俊幸(29)=帝拳=のWBC世界フライ級タイトルに挑む元WBA世界ミニマム級王者の八重樫東(30)が1日、所属する横浜市の大橋ジムで公開練習した。サンドバッグで重低音を響かせ、偵察に来た五十嵐陣営の帝拳・浜田代表をうならせた。
そんな中、動いたのが策士の大橋秀行会長だ。「今回の対戦は五十嵐陣営が八重樫を指名した。その試合でチョンチョンとアウトボクシングしたらずっこけちゃう。五十嵐選手にもプライドがある。激闘になるでしょう」と発言。アウトボクシングが得意な五十嵐を八重樫得意の殴り合いに持ち込むための挑発だ。「3月30日に五十嵐のスパーリング、そしてきょうの(八重樫の)練習を見て、あらためて勝利を確信した。9割勝てる」とも付け加えた。
ただ、八重樫自身は冷静そのもの。「勝てるパーセンテージ上げるのは自分」と落ち着いた表情。ミニマム級から2階級上げたため減量苦もまったくない。 (藤本敏和)
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