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【グラニュース】


田口、FC東京の売り物パスサッカーで勝つ!

2013年4月2日 紙面から

FC東京戦に向け調整する田口(右)、ヤキモフスキー(中)、本多(左)=トヨタスポーツセンターで(宮崎厚志撮影)

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 名古屋グランパスのMF田口泰士(22)が1日、アウェーでのナビスコ杯第3節に向け、FC東京のお株を奪うパスサッカーでの勝利を誓った。FC東京は細かくパスをつなぐことにかけてはJリーグ屈指だが、グランパスの司令塔に成長した田口もパスサッカーへのこだわりは強い。トライアングルを形成する両外国人MFとともに、中盤を制圧する。

 リーグ屈指のパスサッカーを展開するFC東京に、若き司令塔が真っ向勝負を挑む。「回されるかもしれないけど、自分たちも回せると思う。自信を持ってやりたい」。Bグループで同勝ち点の首位に立つ難敵に対し、田口が意気込んだ。

 FC東京とは過去2度対戦しているが、先発出場はない。レギュラー奪取後の昨年11月のホーム戦は出場停止。この試合はCKからFW闘莉王のヘッド弾で勝利したが、シュート数6対16と内容では圧倒された。「上から見ていたけど、結構ボールを回されていた」と相手のパスサッカーは強く印象に残った。

 それでも玉田がセンターFWに入った3月20日のC大阪戦以降、チームは急速に“地上戦仕様”に変化した。その中心に君臨するのが田口だ。23日のナビスコ杯鳥栖戦では「やっていて楽しかった」とパス回しで相手を圧倒。さらに30日の湘南とのリーグ戦では見事なスルーパスで玉田の決勝点をアシストし、「今日はパスサッカーを表現できた」と、十分な手応えをつかんだ。

 中盤の守備でも田口が鍵を握る。攻撃に比重を置いたポジショニングを取りがちなMFヤキモフスキーが空けたスペースをMFダニルソンとともにカバー。ヤキモフスキーには試合中頻繁に英語で話しかけ、バランスを取るように伝えている。それでも「カバーする意識を持たないといけないけど、やっていくうちに良くなっていく」と、3人の連係熟成に、光明を見いだしている。

 MF藤本の故障により昨年以上に田口にチームの命運が託されている現状。ニューヒーロー賞への欲については「ない、ない」と笑ったが、最高のパフォーマンスで期待に応えてみせる。 (宮崎厚志)

 

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