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【コラム 撃戦記】

IBF世界ミニマム級“王者” 高山の今後に注目

2013年4月2日

 日本ボクシングコミッション(JBC)は1日、新興団体IBFに加盟した。その直前の3月30日、メキシコで高山勝成(29)がIBF世界ミニマム級王者になった。王座獲得が加盟前とあって、現段階で日本では世界王者と認められていない。問題となるのは、今後の推移だ。

 高山は2005年4月にWBC同級王座を獲得し、翌年にはWBAの同級暫定王座にも就いた。王座陥落後もスピードとテクニックは健在でうまさを見せつけていただけに、今回の王座戴冠は当然といえる。これで高山は、日本人で初めて世界3団体を制覇したことになる。夢の実現を祝福したい。

 ただ、JBCはIBF世界戦の条件に、JBCライセンスの取得を義務付けている。高山は09年にJBCに引退届を出し、その後はフィリピンを拠点にしてきた。高山がJBCに王者と認定されるには、ライセンスの再申請が必要となる。「本人が取得を申請すれば審査委員会で協議する」とJBCは言っている。

 現在、高山はフィリピンのジム、プロモーターと契約している。海外で外国人選手と防衛戦をやるには問題はないが、挑戦者が日本人となると、国内・海外問わずJBCのライセンスが必要となる。高山はデビューからジムを転々としてきた。所属ジムを含め、今後の成り行きが注目される。 (格闘技評論家)

 

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