中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

藤浪 黒星デビューもやっぱすごいわ

2013年4月1日 紙面から

◇ヤクルト2−0阪神

 阪神は藤浪が6イニングを3安打2失点、7奪三振と力投したが、打線が7安打しながら2試合連続無得点。ヤクルトは1回、失策などで得た好機で畠山が先制打を放ち、6回は雄平の8年ぶりの本塁打で加点。八木が7イニング無失点と好投。

     ◇

 いきなり訪れた試練で藤浪が大物ぶりを発揮した。初回、先頭の田中浩をゴロに打ちとって好スタートを切るかと思われたが、一塁・新井良が失策。味方のミスから1死二、三塁とされ、畠山にセンター前にポテンヒットを許した。

 あっけないプロ初失点。ここからが並のルーキーと違った。なお1死一、三塁のピンチで岩村をフルカウントからカットボールで見逃し三振。続く相川を三邪飛。最少失点で切り抜けると、小走りでベンチに戻った。

 「カットボールを低めに投げるつもりだったが高めに浮いた。見逃してくれてラッキーでした。三振は狙っていたが思っていた形とは違った」

 謙そんしながら振り返ったのは、失点直後に岩村からプロ1個目の三振を奪った場面。中西投手コーチの見方は違った。「よーいドンで(味方が)いきなりミスして。普通の高校生やったら、岩村にも四球出して、3、4点取られていたのに1点でしのいだ」。大事な場面で勝負強い、藤浪の投手としてのメンタル面の強さを絶賛した。

 高卒史上最速の開幕3戦目の先発マウンドにも藤浪は「高卒どうのこうのではなくて、1軍に上げていただいたので、言い訳せずにしっかり投げようと思った」とプロの自覚十分。2回も2者連続四球でピンチをつくった後を3者連続三振で切り抜けた。波が激しかった序盤。「3回終わったくらいから、ふと思ったのが体が開いているということ」。4回、5回と3者凡退で抑えるなど、ゲーム中の修正能力の高さも示した。

 6回こそ雄平にプロ初被弾を喫したが、直球の最速は151キロで6イニング3安打2失点(自責点1)は十分合格の内容。味方の援護ゼロで黒星デビューとなったが、「自信になるとはいかないですけど、収穫の多い今後につながるピッチング内容だったと思います」と前向き。4月7日の広島戦(マツダ)でプロ初白星を目指す。 (中谷秀樹)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ