メッツの左腕ライス、メジャー初昇格　マイナー暮らし１４年、３１歳の新人

　３１歳の新人！！　スコット・ライス投手（３１）が１４年間のマイナー暮らしに終止符を打った。コリンズ監督が３０日、マイナー契約のライスに「ファイナリー（ついにやったぞ）！」と、初のメジャー昇格を一言だけで伝えた。米国内の複数メディアが報じた。待ちに待った“吉報”にライスは「ずっと野球選手だった。他の仕事をしたことはないし、やりたいと思ったこともなかった」。３１歳のプロ１５年目は静かに喜びをかみしめた。

　１９９９年のドラフト１巡目（全体４４番目）でオリオールズに入団したが、プロ１年目はルーキーリーグで防御率１０．３８。２Ａ昇格まで６年、３Ａ昇格まで８年かかった。０７年は右肘の屈筋腱（けん）を痛めて復活まで約２年半を要し、独立リーグ３球団でもプレー。１４年間でマイナー１８球団で計４８０試合に登板した。「まだ実感が沸かないんだ。でも、今は一日一日を楽しもうと思う」とライス。長い冬だったからこそ、春は暖かい。