・ちゆ12歳は2013年4月1日から、チラシの裏にリニューアルしました。
・面白いことや資料的に意義のあることを書こうとするのは、もう卒業。
・これからは積極的に、ヤマもオチもない感想文を垂れ流したり、自分語りをしていきたいと思います。
・つまり、今年も準備が間に合わなかったという感じです(つまらない話その1)






チラシの話

 というわけで、ここは私の自由帳です。わーい。

 うしろの画像は「チラシの裏」の背景ということで、各種広告のつぎはぎにしてみました。

 まあ、部屋にある古雑誌から寄せ集めただけなのですけど、色々な広告を見たついでに、目に付いたものをいくつか書きとめておこうと思います。



 まずは、有名どころから。
 1983年〜1986年くらいの子ども向け雑誌でよく見かけた、Dr.キャツポーの広告です。

『アニメージュ』 1986年6月号

『アニメージュ』 1984年6月号

 まさに科学の勝利!

『アニメージュ』 1984年6月号

 << Check Point ! >>
 □「父さんも母さんも何もわかっていないんだ…!? キャツポーのすばらしさを!」と大人の無理解に憤る主人公
 □キャツポーをププゥ〜と操りながら「フフフ……」と笑う主人公の不敵な表情
 □キャツポーを手に小次郎と戦う宮本武蔵
 □「効果の信じられなさから穴が開くほど父親に凝視された成績表」の向こうからこっちを見ながらキャツポーを宣伝する主人公

 すべてが素晴らしいですが、キャツポー漫画のハイライトといえば、やはりこれ。

『アニメージュ』 1983年6月号

『アニメージュ』 1985年6月号

『アニメージュ』 1984年6月号

 「ピィ〜」「ププゥ〜」という間の抜けた電子音から、キャツポーの現実が想像できてしまうのが悲しいところ。

 しかし、機械で精神を管理して効率を上げるというこの未来感覚が、キャツポーの魅力でした。



 残念ながら、それから30年経っても、キャツポー的にサイバーな未来は訪れておりません。

 そして、現実の21世紀に現れたのは、出会い系サイトでした。

『小悪魔ageha』 2008年2月号

 オシャレさんは髪の毛フェチですね。

『小悪魔ageha』 2007年12月号

 なお、「お財布カレシ」で知り合った男性にメールを送る際には、1回ごとに1200円かかるそうです。

 利用者はカレシをお財布にするつもりで業者のお財布になっているというシュールなサイトでした。






チラシの話・ボツネタ集

 ……と、軽いオチをつけた(?)ところでいつもなら終わりなのですが、今日はチラシの裏なので、このままダラダラと書きたいことを書き続けます。

 だんだんつまらない話になっていく予定なので、飽きたらブラウザを閉じてください。



 さて、色々な雑誌を見比べても、ナイスな広告が質量ともに多いのは、やはり『薔薇族』だと思います。

『薔薇族』 1991年9月号

『薔薇族』 1995年12月号

『薔薇族』 1992年1月号



 あと、古い広告というのは、それだけでなんだか好きです。

『夫婦生活』 1952年6月号
1952年の避妊具。「精子は完全に殺滅す」

『あまとりあ』 1955年5月号
1955年。陰萎をエレクチンする催春剤

『奇譚クラブ』 1958年9月号
1958年のエロ写真セット

 (※近年ではかなりマイナーになった切腹フェチですが、昔はそれなりに大きなジャンルでした)



 それから、個人的になんとなく引っかかるという程度なのですが……。

『Cheese!』 2007年4月号

 この広告からだと、画風模倣のテクニックがアップしている印象しか受けないのですが、通信講座としては、これはこれでOKなのでしょうか。






チラシの話から脱線した話

 ここで唐突にDr.キャツポーに戻ります。

 キャツポーの広告は掲載誌によって違いがあって、少女誌ならば広告漫画の主人公も女の子でしたし、『ムー』に掲載されたキャツポーの広告には「ESP能力の開発にも役立つ」などと書いてありました。

 いつか、すべてのキャツポー広告を網羅したいところですが、それは将来の夢として、とりあえず現時点で触れておきたいのは……。

『アニメージュ』 1983年6月号

 これ。この髪型。そして真顔でピース

 近年ではピースといえば笑顔かアヘ顔ですが、そういえば、昔は真顔でピースするひとがけっこういたような気がします。

 昨年、ニコニコチャンネルで『よろしくメカドック』が配信された際にも、ナベさんのピース姿が大人気でした。




 そんな感じで、現在の感覚で古いものを見返すのはけっこう好きです。

『小学六年生』 1969年3月号

 これは1969年のものですが、「洗髪は、週二回がてきとうです」というアドバイスが、いまだったら正気とは思われないところです。



 あと、昔の『週刊少年ジャンプ』とかを見ても、

『週刊少年ジャンプ』 1982年15号 8〜9頁

 プレゼントのページにまで漫画家の先生が登場したりしていて、大変そうです。
 (それにしても若き日のゆで先生が微笑ましいです)






最初のほうの「お財布カレシ」の話で、省いたところ

 「お財布カレシ」は、今日、下のおっさんが出会い系で知り合った女に会いにいきますみたいな手口の出会い系サイトの女性向けバージョンと思われます。

 男性参加者の申し込みページは、次のようになっていました。


 年収1000万以上の美男子がここから「お財布カレシ」に登録してデート相手を探す姿は、なかなか想像できません。

 そもそも、「お財布カレシ」というサイト名からして怪しすぎですし、だまされる女性の姿も想像できません。

 ただ、出会い系サイトユーザーが集まる掲示板(こことかこことか)を見た感じでは、「お財布カレシ」にだまされた女性というのも、実在しないことはないと言えないこともなくないようです(ちゆはユリカ様を応援しています)。






レイプ目の話

 いくつかのサイトで「レイプ目」の説明を見ると、次のようにあります。

レイプ目とは - ニコニコ大百科

2ちゃんねる等の電子掲示板で「レイプ目」と言えばエロゲーなどの大人向けゲーム作品等で強姦を受けた女性やそれに近い衝撃を受けた時の目の光沢が失った状態の目のことを指す。
(中略)
現在では、エロゲー界隈だけで使われている言葉ではないので、漫画やアニメといった子供向けの作品でも衝撃を受けて目に光沢が無い状態もレイプ目と呼ばれる。

レイプ目とは - はてなキーワード

性的暴行を受けているときやそのあとの、抵抗を諦めて相手のなすがままになり、茫然としている目やうつろになった目のこと。
(中略)
また、レイプされた場合だけでなく、死亡した場合、理性や正気を失った場合、病んでいる場合などに用いられる目の表現もレイプ目と呼ばれることがある。

 実は、このあたりの記述が、ちゆの認識と微妙に食い違っているのが気になっております。

 よく調べていなくてアレですが、そのあたりを書くだけ書いてみます。



 上記サイトを見たところ、なんとなく、次のような認識があるようです。

 ・最初に、エロゲ界隈で「レイプ目」という言葉が広まった
 ・やがて、その言葉が使われる状況が拡大されて、洗脳や狂気で「あの目」になったときにも「レイプ目」と言われるようになった



 一方、ちゆの認識を述べますと……。

 ・最初、エロゲ界隈でも「レイプ目」という言葉は、ほとんど(それほど?)使われていなかった
 (ただし、エロゲにおいて、レイプ後に「あの目」になる表現はそれなりに広く認知されていた)
 ・そして、洗脳や狂気といったレイプ以外の場面での描写に対して、「エロゲのレイプ後みたいな目になっとるwww」という感じに使う言葉として、「レイプ目」という言葉が爆発的に広まった

 つまり、「レイプ目」という言葉は、普及の初期から主に比喩の言葉として広まったものと認識しております。



 もちろん、すでに「レイプ目」は単純に「あの目」を指す用語として定着しており、普及の経緯は重要ではないのですが、機会を見て、2001年とか2002年のエロゲ界隈で「レイプ目」という言葉がどれくらい/どのように使われていたか、もう少しちゃんと調べ直せたらと思っております。






レイプ目について、つれづれと書く

 2月14日の更新で、『ベルサイユのばら』のシャルロットを例に挙げたのですが、なんとなく不親切だった気がするので、ちょっとだけフォローします。


 この場面では、精神異常の表現として、目のハイライトが小さくなり、瞳孔が縮小しました。
 ただし、この場面では、シャルロットの目のハイライトは、完全には消えておりません。

上のあとに続く場面

 色々と微妙なところがあるのですが、この場面は、「現在と同じようなレイプ目表現の例」というよりも、「アニメのレイプ目表現が現在ほど確立されていない時期の、プロトタイプ的なそういう表現の例」みたいな感じだと考えております。

 (なお、こういった表現の歴史をさかのぼろうと思ったら、たぶん、アニメよりも少女漫画を中心に見ていくことになるような気がします)



 ちなみに、『ベルサイユのばら』と放送時期が重なる『機動戦士ガンダム』では、「新米の兵隊がよくかかる病気」になったアムロが体育座りで白目をむいています。

機動戦士ガンダム 第12話
有名な白目アムロ

 このあたりも現在ならば「レイプ目」的に描かれるところなのかもしれませんが、それはさておき、ファーストガンダムで「レイプ目」といえばララァ・スンです。

機動戦士ガンダム 第34話

 ちなみに『アイカツ!』のすーぴょんは似ていますがレイプ目ではありません。

アイカツ! 第2話

 すーぴょんはララァ似がウリのアイドルなのですから(決め付け)、キャラ作りとして普段からレイプ目で過ごして欲しいです。



 さて、常時レイプ目をしているキャラには、「実はロボットである」「極端に感情に乏しい」「過去の辛い体験から心を閉ざしている」など、なにか理由があることが多いです。

琴浦さん 第1話

 とはいえ、絵柄の問題もありますし、周囲のキャラは普通の目なのに何の理由もなく1人だけレイプ目という例もそれなりにあります。

森田さんは無口。 第8話 イナズマイレブン 第28話

 では、ララァが常時レイプ目なのも、ブライトさんの白目みたいなものなのでしょうか。

機動戦士ガンダム 第34話

 (なにかの資料にちゃんと理由が載っていたら申し訳ありません)

 ここで気になるのは、シャリア・ブルの目です。

機動戦士ガンダム 第39話

 シャリア・ブルの目が回転するのは、ニュータイプ能力が発動しているからだと思われます。

 ミライさんやアムロにはそういう表現はありませんが、たぶんこのあたりは、「ひとによってはニュータイプ的な何かの片鱗が目にあらわれる場合がある」みたいな意識で描写されており、ララァが常時レイプ目なのも、ニュータイプ表現の一種なのかなあ……。

 ……などと勝手に思い込み続けていたりするのですが、ちゃんとしたことは知らなくて、チラシの裏でごめんなさい。






予定?

 ……と、4月1日になったのでアップロードしたのですが、せっかくなので、本日中にもう少しチラシの裏を書き足せたらと思っております。






いつものちゆ12歳