新しい出生前検査 一部の医療機関で導入4月1日 17時50分
妊婦の血液を分析するだけで胎児に染色体の病気があるかどうか判定できる、新しい出生前検査が1日から一部の医療機関で始まりました。
検査の普及が見込まれるなか、妊婦の選択に応じた支援態勢の強化が求められています。
新しい出生前検査は、妊婦の血液を分析するだけで、胎児にダウン症など3つの染色体の病気があるかどうか判定できるもので、35歳の妊婦を対象とした場合の精度は、およそ80%とされています。日本医学会が最初の実施施設として認定した全国15の医療機関の一部で、1日から検査が始まりました。
このうち、名古屋市立大学病院では、胎児に染色体の病気のおそれがあるため検査を希望した30代後半の妊婦3人に、それぞれカウンセリングを行い、先天性の病気に詳しい3人の医師が、検査の精度や判定できる病気の特徴などを詳しく説明していました。
病院では妊婦から採取した血液をアメリカの検査会社に送って分析し、およそ2週間後に、妊婦に結果を知らせるとともに、改めてカウンセリングを実施することにしています。
検査の普及が見込まれるなか、妊婦の選択に応じた支援態勢の強化が求められています。
検査を受けた30代後半の妊婦は「流産のリスクがない安全な検査ということで、赤ちゃんに病気があるかどうか知っておきたいと思い、受けることにしました」と話していました。
名古屋市立大学病院で新しい出生前検査を担当する鈴森伸宏准教授は「簡単にできる検査であっても結果は重いので、妊娠前から、自分だったらどうするか考えておくことが必要になっていると思う」と話しています。
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