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細胞をひも状に培養 立体化も
4月1日 4時23分

細胞をひも状に培養 立体化も
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神経や筋肉などの細胞をそれぞれの働きを保ったまま1メートル以上のひも状に培養する技術を東京大学のグループが開発しました。織ったり、巻いたりして立体化することにも成功し、医療への応用が期待できるとしています。

東京大学生産技術研究所のグループは新たな医療材料の製造法として、細胞を、体の中で周りにあるたんぱく質と混ぜ合わせるなどし、ごく細長い筒に流し込んで培養する技術を開発しました。
直径0.2ミリ、長さ1メートル余りのひも状になった細胞を詳しく調べたところ、神経の細胞はネットワークを形づくって電気信号を伝えていたほか、筋肉の細胞は伸縮運動を繰り返し、血管の細胞はチューブ状になるなど、それぞれの働きや形態を保っていた、ということです。
また、糖尿病のマウスを使った実験ですい臓の細胞をひも状にして、移植したところ血糖値が大きく下がって正常になった一方で、ひも状にしないで移植した場合は血糖値に大きな変化は見られなかった、としています。
織ったり、巻いたりして立体化することにも成功し、研究グループは医療への応用が期待できる、としています。
開発に当たった東京大学の竹内昌治准教授は、「カテーテルなどで体に入れることが可能で、将来は、体への負担が少ない組織の移植ができるようになる」と話しています。

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