名古屋グランパスはJリーグ4節を終えて2勝1分1敗の6位とまずまずのスタートを切った。最大の要因はリーグ最少タイの2失点に抑えている堅固な守り。昨季はリーグ11位の47失点と守りが崩壊したが、一転して今シーズンは守備の奮闘が目立つ。
グランパスの守りが『カテナチオ』と化している。イタリア代表の伝統的な堅守を表す言葉が当てはまったのは30日の湘南戦だった。ピンチらしいピンチをほとんど招かないまま相手をゼロ封。GK楢崎は「慌てるような場面はなかったし、やられる感じはなかった。悪くない試合です」と守備の充実に一定の満足感を示した。
失点減少の背景には新戦力の存在がありそうだ。左サイドバックの新人DF本多は1対1で抜かれるシーンがなく、ヘディングも強い。DF増川は「キャンプのときは『大丈夫か?』と思ったけど、いいプレーをしているね。バランスを取ってポジショニングしようとしている」と評価する。
移籍組のFW矢野とMFヤキモフスキーは献身的なプレスで貢献。「守備? 当然。オレは勝つためにプレーしている」とヤキモフスキー。攻撃の2人がボールを追いかけ回し、守備陣への負担を減らしている。
3節の甲府戦から慣れ親しんだ「4−3−3」に戻したことも、守りの安定に一役買っているか。MF小川は「やり慣れている形。よくなるまで時間はかからない」。甲府、湘南戦と「4−3−3」で連続完封した。
甲府と湘南はJ1昇格組で相手に恵まれたとの見方もあるが、それを割り引いても失点の少なさは際立つ。楢崎は「昨季は自分たちのミスから失点を重ねた。同じ失敗はできない」と強調する。全体の守備意識も底上げされた今のグランパスに、大量失点しそうな雰囲気はない。
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