国際ブラジルの女医、患者300人殺害に関与か ベッド空けるため…筋弛緩剤投与投与2013.3.28 18:33

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ブラジルの女医、患者300人殺害に関与か ベッド空けるため…筋弛緩剤投与投与

2013.3.28 18:33 南北アメリカ
ブラジル南部クリチバの警察署を弁護士と共に後にする医師のビルジニア・デソウザ容疑者(左)=20日(ロイター)

ブラジル南部クリチバの警察署を弁護士と共に後にする医師のビルジニア・デソウザ容疑者(左)=20日(ロイター)

 【ニューヨーク=黒沢潤】ブラジルの捜査当局は27日までに、病院のベッドを新たな患者に空けるため、筋弛緩(きんしかん)剤を患者7人に投与して殺害した疑いで、女性医師を逮捕した。殺害された患者は最大で300人に上るとの指摘もあり、医療当局などが調査に乗り出している。

 この女医は、ブラジル南部クリチバにある病院の集中治療室(ICU)の総責任者、ビルジニア・デソウザ容疑者(56)。

 ロイター通信などによれば、同容疑者は筋弛緩剤を患者7人に投与した上で、人工呼吸器による酸素供給を徐々に減らして窒息死させた。部下の医師3人を含む計7人の医療スタッフも同容疑で逮捕された。

 地元メディアが捜査当局の盗聴内容として報じたところによると、デソウザ容疑者は「ICUを空けたくて、いつも気になっている。残念ながら、私たちの仕事は(患者を)来世に送り込むことだ」などと話していたという。

 弁護側は、デソウザ容疑者の仕事内容について大きな誤解があるとして、無実を訴えている。

 医療当局などは一方、同容疑者が作成した過去7年間のカルテなど関連文書約1700点を分析し、他の約300人の死因について調査している。

 医師による大量殺人はこれまで、1970年代から90年代にかけて、少なくとも215人を殺害した英国人医師(2004年に獄中自殺)の例がある。

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