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東急東横店・東館がきょう閉店 78年の歴史に幕 東横のれん街は移設へ
  2013/03/31 23:14 | ニュース

(撮影:増田義和)


 1934年に創業し、日本初の食品名店街・東横のれん街などを有する東急百貨店東横店の東館(東京・渋谷区)が31日、閉店した。閉店時間の午後9時すぎには従業員が店頭に並び、多くの来店客が見守るなか78年の歴史に幕を閉じた。東横のれん街は渋谷駅に隣接する渋谷マークシティに移設。既存の西・南館も改装を行い、新生・東横店として4月4日に全面開業する。

 閉店を目前に控えた午後8時50分。神谷潔店長ら従業員は赤い法被姿で東横のれん街の南口に現れ、来店客1人1人を見送った。記念品として配られたのは、必ず茶柱がたつという「茶柱縁起茶」。最後のお客が店を出ると、神谷潔店長は「東館は78年間、老舗名店街の東横のれん街は62年間にわたりご愛顧いただき心から感謝しています」と挨拶。従業員らとともに深々と頭を下げるなか、午後9時13分に東館のシャッターが降りた。その姿に目を潤ませる従業員もいた。

 最終日のきょう31日は、「日曜日だったこともあり、東横のれん街をもちろん、西館や南館も多くの方に利用していただいた」(東急百貨店東横店広報)という閉店直前の8時50分過ぎに東横のれん街に駆け込むお客も目立った。仕事帰りに東横のれん街を利用していたという50歳代の女性は、「長年利用していたからとても残念。料亭菊乃井やハヤシフルーツなどお気に入りのお店があったから。今日は最終日を見届けようと思って遅くなってしまったから、ここで夕飯を買っちゃった」と名残惜しそうに答えながらも、東横のれん街が渋谷マークシティに移設されることについては、「以前よりも帰り道に寄りやすくなるから便利になる。改装後も期待している」と話した。

 東急百貨店東横店は、東京横浜電鉄(現東京急行電鉄)の百貨店部として1934年創業。当初は東館のみだったが、1954年に西館、1970年に南館がそれぞれオープンし現在の3館体制となった。

 東館の営業終了は、「渋谷駅の機能更新と再編」や「都市基盤と街区の再編」などを目的に、総事業費約577億円をかけ2010年から進めている渋谷駅街区土地区画整理事業の一環。同事業は、東京急行電鉄(東急電鉄)と東日本旅客鉃道(JR東日本)、東京地下鉄(東京メトロ)が共同施工者として、渋谷地区の整備・再開発を実施。2012年4月には渋谷駅東口に商業施設「渋谷ヒカリエ」を開業、今年3月には東急東横線と副都心線の相互乗り入れをスタートさせた。

 今回の東館閉館に伴い、1951年10月に日本初の食品名店街として開業した東横のれん街は、渋谷駅に隣接する渋谷マークシティの地下1階に移設。83店舗体制で4月4日に再オープンする。また東横店は、現存する西館と南館の2館体制となり、営業面積は現在の3万2000平方メートルから1万9000平方メートルに縮小するが、自主編集売り場「SHIBUYA スクランブル」や日本初・渋谷地区初登場の34ブランドなどを盛り込み、4月4日に全面開業する。


店を出るお客を1人1人を見送る


報道陣や来店客に向け神谷潔店長が挨拶


午後9時13分シャッターが降りた。78年の歴史に幕。


東横の連街南口。シャッターが完全に降りた後も記念の撮影をする客でごった返した。


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