野村総合研究所が2008年に行った調査によると、悩みごとがあるときに相談する相手は、「家族、親兄弟、親戚」がトップとなっています。しかし、相談相手がいないというひとも全体の14.1%を占め、悩みを誰かに相談して解決することが難しくなっているという現状がうかがえます。一方で、「インターネットやブログを利用」と回答したひとの割合は全体の10.8%。「地域の知人・友人」に迫る数字であり、インターネットが悩みごとの解決方法の一つとして使われていることがわかります。
Yahoo!知恵袋は、検索だけでは探しにくかったり解決できない疑問や悩みを解消できる場として、2004年にスタートしました。今では、「ひとに聞くのがためらわれるほどの小さな疑問」や「誰にも言えない悩み」が毎日たくさん寄せられています。
たとえば、モバイル版Yahoo!知恵袋からの利用で多いのが育児相談。子育てに奮闘し、パソコンの前に座ることさえできない新米のパパ、ママが、たった数分の空いた時間でも片手で操作できる携帯電話から投稿するさまざまな悩みに、先輩のパパ、ママたちが優しく答えています。
核家族化が進み、地域社会のつながりも希薄になった現代社会において、Yahoo!知恵袋が、ひととひととがつながる温かみのある場所、日常生活のなかでのさまざまな疑問や悩みの受け皿としてお役に立てればと考えています。
Yahoo!知恵袋の利用登録画面。会員数は540万人超(2010年3月現在)。
ひととひととが安心して質問や回答を行う場所であるためには、利用環境の整備も大切です。特に、Yahoo!知恵袋のような利用者投稿型のサービスは、心ない中傷や公序良俗に反する投稿などで場が荒れてしまうことがあります。そのため、Yahoo!知恵袋への参加にあたっては、Yahoo! JAPAN IDでのログインのほかに、Yahoo!知恵袋のガイドラインへの同意と、Yahoo!知恵袋への利用登録までを求めています。これは、利用者の方に一定のマナーを守ったうえでサービスに参加するという意識を持っていただくためです。
さらに、24時間のパトロール体制や、利用者の方々から違反投稿を報告していただける仕組みなどにより、安心して質問でき、回答できる場づくりに努めています。