東日本大震災2年:午後2時46分、鎮魂と再生へ祈り

毎日新聞 2013年03月11日 20時31分(最終更新 03月11日 23時10分)

東日本大震災2周年追悼式で、祭壇に向かって言葉を述べる岩手県遺族代表の山根りんさん。後列右は福島県遺族代表の八津尾初夫さん、左は宮城県遺族代表の西城卓哉さん=東京都千代田区の国立劇場で2013年3月11日午後3時21分(代表撮影)
東日本大震災2周年追悼式で、祭壇に向かって言葉を述べる岩手県遺族代表の山根りんさん。後列右は福島県遺族代表の八津尾初夫さん、左は宮城県遺族代表の西城卓哉さん=東京都千代田区の国立劇場で2013年3月11日午後3時21分(代表撮影)

 東日本大震災は11日に発生から2年を迎え、東京や被災地では地震発生時刻の午後2時46分に合わせ追悼式典が開かれた。警察庁によると、死者・行方不明者は同日現在で計1万8550人。遺族らは手を合わせ、犠牲者の鎮魂と再生への祈りをささげた。【阿部亮介、宇多川はるか、円谷美晶、蓬田正志】

 東京都千代田区の国立劇場では政府主催の「東日本大震災2周年追悼式」が開かれた。天皇、皇后両陛下、安倍晋三首相ら三権の長、犠牲者の遺族ら約1200人が参列し、午後2時46分から1分間黙とうした。

 安倍首相は「一日も早い被災地の復興、被災者の生活再建を成し遂げる」と語り、復興を加速させる決意を示した。続いて天皇陛下は「私どもは災害に関し、日ごろの避難訓練と津波防災教育がいかに大切であるかを学びました。この教訓を決して忘れることなく、これから育つ世代に伝えていくことが大切と思います」と述べた。

 さらに参列した35人の遺族を代表し、岩手県宮古市の山根りんさん(18)、宮城県名取市の西城卓哉さん(32)、福島県南相馬市の八津尾(やつお)初夫さん(63)が思いを語った。ルース駐日米大使ら約130カ国・地域の代表も参列した。

 一方、宮城県気仙沼市の追悼式では夫、次女、孫2人、母を失った同市の伊藤美江子さん(63)が遺族代表で壇上に立った。「すべてが夢であってくれという気持ちと、いろいろなことを決断していかなければならない現実、そのはざまで押しつぶされそうになる毎日だった」と振り返り、「明日から3年目。もっともっと前向きに生きていく」と述べた。

 岩手県は大槌町で、町と合同の追悼式を開き、約1200人が参列。福島県主催の追悼式典は福島市で開かれ、津波で当時27歳の息子を亡くした双葉町の高玉正祐(たかだま・まさすけ)さん(59)が遺族を代表し献花した。

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

TAP-i

毎日スポニチTAP-i
ニュースを、さわろう。

毎日新聞Androidアプリ

毎日新聞Androidアプリ

MOTTAINAI

MOTTAINAIキャンペーン

まいまいクラブ

まいまいクラブ

毎日RT

毎日RT

毎日ウィークリー

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日jp×Firefox

毎日新聞のソーシャルアカウント

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞社の本と雑誌

毎日新聞社の本と雑誌

サンデー毎日

サンデー毎日

毎日プレミアムモール(通販)

毎日プレミアムモール(通販)

毎日新聞のCM

毎日新聞のCM

環境の毎日

環境の毎日