黄砂:西日本に広く飛来、甲府でも
毎日新聞 2013年03月09日 20時20分(最終更新 03月09日 21時12分)
気象庁は9日、九州から北陸、甲信地方にかけての広い範囲で黄砂を観測した。甲府市でも同日午後3時10分ごろに観測。全国的に同日が飛散のピークで、10日中には収まるとみられる。
一部の気象台では視程(水平方向に見通せる距離)が10キロ未満になり、佐賀市と松江市で5キロ、鳥取市と長崎市で6キロ、京都市や名古屋市などで8キロとなった。5キロ未満になると空の便を中心に交通機関が乱れる恐れもあり、同庁は注意を呼びかけた。
気温が上昇したため、花粉も大量に飛散。都によると、23区内で1立方メートル当たり1000個レベルのスギ花粉が観測された。
黄砂は中国、モンゴルの砂漠域から上空の風に乗って運ばれてくる粒径数マイクロメートルの小さな粒子。同2.5マイクロメートル以下のPM2・5が黄砂に付着して飛来するとの指摘もある。【池田知広】