1999/7/06 |
【視聴率】 7月3日、「双子探偵」第一回が無事オンエアされました。 気になる視聴率は、関東6.3%、関西7.8%、でした。 前週の「ズッコケ三人組」が5%ということを考えれば、なかなか数字のようです。 NHK局内でも喜んでいるとのこと。(菅プロデューサーより) しかし、ドラマの視聴習慣のない時間帯ですよねえ。(実は私も見過ごしてしまうところでした(^_^;) ごらんなって面白いドラマになりそうだと思われたみなさん、口コミ宣伝、よろしくお願いしますm(_ _)m また、掲示板やメールで感想を聞かせていただければ嬉しいです。 残念ながら、NHKのサイトに「双子探偵」のオフィシャルページはありません。 【掲載シナリオ】 「パパはニュースキャスター」第十回、そして「双子探偵」第一回、UPしました。 また、COLUMNのコーナーに、「双子探偵」の制作発表資料用に書いた“脚本化にあたって”を掲載しました。 うーん、今日も時間がないのです。出来れば今週中にもう一度更新するつもりなのですが........。 |
1999/6/29 |
【電脳シナリオ塾、更新】 久々に更新しました。といっても、以前「月刊ドラマ」に書いた原稿の採録です。が、作劇法などその頃とほとんど変わっていません。作家志望の方は参考にして下さい。 【双子探偵、放映】 今週の土曜日から、「双子探偵」がオンエアになります。 NHKです。でも、1チャンネルではなく、3チャンネルです(東京の場合)。つまり、教育テレビ。どうかお間違えのないように。 完パケ(完全パッケージ。オンエア用の完成作品)、第八回まで出来上がり、見ました。 うーん、面白いんでしょうか? もちろん、私は面白いと思って書いていますし、演出家も頑張ってくれていると思います。 でも........初見のみなさんにどう受け取られるのか、正直言って想像がつきません。 ただ一つ予想がつくのは、はやみねかおるさんの原作「夢水清志郎事件ノートシリーズ」のファンの方には不満たらたらだろう、ということです。 第一回、第二回は、「そして五人がいなくなる」を脚色したものですが、設定は大幅に変わっています。 大きなところでは、三つ子が双子になったこと。また、遊園地などで子どもたちが次々に消えていくエピソードがあるのですが、これはテレビでは実現不可能なトリックです。 他の作品もまた映像化不可能なトリックが多く、頭を抱えました。 というわけで、はやみねかおるさんファンのみなさん、どうかあたたかい目で「双子探偵」を見ていただければ、と思います。 はやみねかおるさんのホームページを訪ねたところ、日記のコーナーに、第一回、第二回を見た感想が書いてありました。 感想は........。 でした(^_^; さて、ドラマには茉奈ちゃん佳奈ちゃん初め中学生たちがたくさん出演しているのですが、正直言って前半は芝居が固いです。でも、あたたかく見守ってあげて下さい。後半、芝居も上達し、“変な”キャラクターを充分発揮してくれていますから(^_^; 【双子探偵のシナリオ】 来週火曜日からその三日前にオンエアになった作品のシナリオを掲載していきます。生鮮シナリオです。 これって画期的だったりするんじゃないでしょうか。 これまで掲載してきたシナリオは、オンエアされたものをチェックして現場で直された部分などを加えた“決定稿”だったのですが、今回は演出家に渡したシナリオをそのまま掲載します。 撮影の段階でカットされた台詞があります、編集の段階で構成が変わったりもしています。 比較していただくと面白いかと思います。 あ、今回は、演出家とモメたりしていませんので、ご安心を(^_^; まあ、NHKのドラマ制作体制などについては色々言いたいこともあるのですが、これは追々書いていきます。 というわけで来週から掲載シナリオは「パパはニュースキャスター」との二本立てです。 【ケネディ暗殺】 ダラスから戻ってきて、「スチュワーデス刑事・4」の構成をしています。 使いたいトリックや場所は固まってきたのですが、それをストーリーにはめ込むのに苦労しています。 それはともかく―― ケネディが気になってしかたありません。以前暗殺について書かれた本を何冊か読んだことはあるのですが、改めて“真実”が知りたくなってしまいました。 で、オリバー・ストーン監督の「JFK」をビデオで見ました。 初見です。 うーん、映像としての表現方法に非常に問題、というか、危険な作品だと思います。 実際に現場に居合わせた人たちが撮ったドキュメンタリーフィルムに、その画調に似せて撮影した新たな部分(フィクション)を繋いであたかもそのすべてが真実に見せているところが、です。 しかし、ケネディ暗殺を巡る陰謀については、核心に迫っているのではないか、と思われます。(って、オリバー・ストーンの陰謀にはまってるってこと?) 未見の方は是非ご覧下さい。 【ショック】 ビデオショップの棚、「JFK」の隣に「JFK 最後の真実」というドキュメンタリー作品が並んでいました。 「JFK」でケビン・コスナーが演じたギャリソン地方検事本人が登場し、捜査について語る内容です。もちろん、当時のフィルムも数多く流れます。 この作品を見てショックだったのは、マスコミが暗殺の真犯人たちの隠蔽工作に加担していた、ということです。 それが意識的に行われたのか、無意識なのかは判断がつきません。 しかし........しばし絶句してしまいました。 ジャーナリズムに関わる人間が、権力を擁護するなんてとんでもないことだし、権力に利用されることをもっとも警戒しなければならないのではないでしょうか。 翻って、今の日本の現状。 サッチー・ミッチー、いつまでやってるんでしょうか? 広末涼子早大初登校が、何故朝日新聞などの(夕刊とはいえ)一面を飾るのでしょうか? もっと報道すべきことがあるのでは? (盗聴法などなど) いや、こんなことは判りきったことですよね。みんな判ってるのに、何故こういった報道が続くのか。やっぱり“あれ”だったりするんですよねえ。 【ア然!】 ということを考えていたところ、信じられないものを見てしまいました。 先週の木曜日の「ニュースステーション」です。 多分、特集のコーナーです。(途中から見たので確信はありません) 犯罪に巻き込まれて家族を殺された人たちを取材したフィルム中、19年前に起きた富山長野連続誘拐殺人事件の被害遺族が語った内容。 ナレーション「被害者である□□(放送では実名)さんの家にも、多くの取材陣が押し寄せました。取材を拒む遺族を呼び出そうと玄関に石を投げつけた心ない記者もいたといいます」 □□さん「まあ、あの........チャイムは鳴りっぱなし、電話は鳴りっぱなし、もうそれから私たちはどうして悪いのかと、なんか四苦八苦の思いをしまして、こっちのほうが、なんか犯罪を犯してるような、そういうような扱いをされたように思います」 それ以上にア然としたのは、フィルムが終わってスタジオにカメラが戻った時のことです。 ――正確に引用します。 久米宏「ごく普通の人生を送っていくだけでも結構大変なのに、とんでもない不幸が訪れたご遺族の方たちがどれだけ大変か、我々には想像もつかないですけども。ただ日本には刑事事件で被害を受けた人たちの、被害者側の権利、ご遺族方の権利とか人権を守る法律っていうのは、日本にはないんですねって、まったく」 それを受けて、下手にいた男性が―― 男性「(頷き)ないんですねえ。いやあ、僕これ、参っちゃいました。私、40年新聞記者やってきて、その40年の間、被害者の方がどういう気持ちでおられるかって視点からね、考えたり書いたり、したことないんですよねえ」 久米宏、黙って頷く。 渡辺真理、白い目。(に見えた(^_^;) 男性「その上にたって考えるとね、仰言るように何にもないんだ法律をね、あのこういう方々をなんとか、激励って言葉すら、なんかこううまくないんだろうけども、なんかないといかんですね」 久米宏「えー、日弁連などが被害者基本法の制定を今提案してるんだそうで、是非実現をと祈ります」 最近「ニュースステーション」を見ていなかったのですが、この男性、朝日新聞の論説委員か何かですよね? (名前を書きたいけど、確認出来ていません!) この人が40年新聞記者をやって来たことだけは確かです。(自分で言ってますから) いや、言い直します。 こんな人が、40年も新聞記者をやってたんですよ!? 報道には何も期待できない........怒りよりも、絶望的な気分になってしまいました。 今年は無理ですが、来年以降テレビや新聞の報道をテーマにしたドラマを書きます。宣言しときます。 【掲載シナリオ】 というわけで(!?)、「パパはニュースキャスター」第九回、UPしました。 あ、これは報道のあり方がテーマのドラマではありませんので、悪しからず。あくまで、ホームドラマです。 熱くなり、長くなってしまいました(^_^; また来週。 |
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