大河ドラマ「平清盛」

ホームへもどる

「情念、権力欲、そして哀しさ。」得子(なりこ)役 松雪泰子インタビュー 得子の登場で、ドラマはさらに大きく動きだす。鳥羽上皇をめぐる璋子(檀れい)との女のバトル。そして、ゆくゆくは名前を美福門院と変え、鳥羽上皇の権勢をしのぐほどの女帝として君臨する。今後のドラマの展開に大きな役割をもつ得子を演じる松雪泰子さんに話を聞いた。

得子とは、どういう人物なのかを教えてください。

得子は、女性でありながら政治的な側面に関わっていくとても頭のいい女性です。上皇や帝を操り、藤原摂関家の人々を駒のように動かし、あらゆる人々を政治的に翻弄していきます。このような重要な役を演じられるのは、役者としてうれしいことであり、やりがいもあるので、毎日緊張感をもって演じさせていただいています。
また、璋子さん(檀れい)との女性同士の戦いでは、女の情念を強く表現できるように演じることが私の役割だと思っています。
得子は、国母の座に君臨するという政治的な欲と、女としての情念を常にもっている女性であり、女性陣のなかでは唯一、怖い存在ですね(笑)。

今回の衣装や撮影スタイルについての感想を聞かせてください。

(人物デザイン監修の)柘植さんは、得子を“女帝、君臨”というイメージにしたいとおっしゃっていました。内に秘めた静かなパワーや欲望を感じられる人物デザインになっていると思います。
また、撮影はシーンの頭から最後までワンロールで一気に撮影していく手法です。この撮影スタイルは、お芝居に対する集中力も高まるし、そのことによって生まれているものもたくさんあるなと感じながら、いい緊張感のなかでやらせてもらっています。
また、ドラマの世界観としては平安の末期に存在した人々のリアルな躍動感をすごく感じます。

柘植伊佐夫「人物デザインの創作現場!」
キャラクターそれぞれの人物デザイン/得子へ→

ページトップへ↑