大河ドラマ「平清盛」

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今回のドラマで描かれる平清盛はどのような人物ですか?

若いころの清盛は、周りの人たちから物事の見方や考え方など、実に多くのことを学びます。そしてやがて、どうすれば今の世の中を変えて、おもしろい世の中をつくることができるかを考えるようになります。
そのために清盛は、当時の悪しき常識やルールを取っ払おうとするんです。みんなが揺るがないと思っているものを壊そうとする。それを象徴するようなエピソードがドラマでは数多く登場します。物事に対する広い視野と柔軟さ、そして純粋さをもった人物が今回のドラマで描かれる清盛だと思います。
でも、ドラマの後半になるとその純粋さが清盛の怖さにつながることもありますが・・・。

清盛の野心や権力欲はどのように芽生えていくと想像しますか?

今回のドラマでは、清盛の本当の父親は、白河法皇(伊東四朗)という院政を築き上げた人という設定です。帝に権力をもたせず、独裁政治を行い、“もののけ”と呼ばれた人物。自分が守りたい者のためなら何ごとにも容赦がない。この“もののけ”の血が清盛にも流れているわけです。
大切な人への愛が強すぎる故に、周りが見えなくなってしまうことが、清盛にもあります。これが、ゆくゆく野心や権力欲につながっていくのかなと今の段階では考えています。

清盛を演じる上で、松山さんが心の軸にしているものは何でしょうか?

ぼくは清盛を、エネルギーを出していくキャラクターにしたいなと思っています。弱い庶民を守ること、庶民が笑って暮らせる世の中をつくることが武士の役目だと父である忠盛から教えられ、それを心の軸として精いっぱい努力していく人物です。ですから演じるぼくも、常にエネルギーを全面に出していくことを心がけています。

“笑うこと”が清盛を演じる上でテーマだと
以前話されていましたが、それは具体的にはどういうことでしょうか?

清盛は、この世に生を受けたときから、いろいろな困難にさらされていきます。でも、自分のなかのネガティブなものや、世の中のネガティブなものをプラスに変えていくチカラをもっている。困難を笑い飛ばすことや、笑顔で前へ向かって進んでいく姿で、清盛の物事をプラスに変えていくチカラを表現したいなと思って演じています。

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