大河ドラマ「平清盛」

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キャラクターそれぞれの人物デザイン07

由良御前 田中麗奈

彩度の高さは、霊性の高さ

ゆくゆくは源義朝(玉木宏)の妻となり、頼朝(岡田将生)の母となる由良御前には、はっきりとした明るいグリーンを使っています。紋様は、なでしこです。
熱田大宮司の娘である由良御前には、熱田神宮の背景にある深い杜(もり)のイメージがあります。
深い杜から抽出されたエッセンスとしてのグリーンが由良御前の色彩です。
しかも彩度の高いグリーンは、神性や霊性を感じさせます。これは平家の、宗子の深いグリーンとは意味合いがまったく違うものです。
これほどまで高い彩度の色をほかのキャラクターには使っていません。近いのは鳥羽が法皇になったときの裘代(きゅうたい)の黄色や赤ばかまくらいです。そこに共通しているのは出家しているとか、霊性があるなどです。特に霊性の高さは、彩度の高さと比例するような気がします。
田中さんもグリーンはとても好きな色だとおっしゃっていたので、人物デザイン上の色彩とご本人がお似合いになる色彩が一致した状態ですね。

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