明子は下級貴族の出です。当時、貴族階級より上の女性たちは、顔や肌はできる限り人目に触れないようにしていました。明子の市女笠(いちめがさ)も基本的には顔を隠すためのものです。ですが、もちろん映像表現上まったく顔を見せないわけにはいきませんものね(笑)。
明子は清盛(松山ケンイチ)との間に重盛、基盛という2人の男の子を授かると、若くして疫病で死んでしまいます。薄幸な人生ですよね。さらに加藤さんの美しさがより薄幸度を増しているのではないでしょうか。
メイク的には、加藤さんご自身のまゆげにブリーチをかけて色を抜いていただいています。
着物の青が顔に反射してより幸薄そうな、切ない雰囲気になっていると思います。
でも、美しいんですよね。