背景
思わぬどたばたもあり遅くなりましたが、どうお伝えしようか。
かなり悩みました。
たとえ、黙っていてもロクでもない誤解や憶測が広まったりするのですから、やはり自分の口から一度、お伝えしておいたほうがいいと思いました。ただ、話す範囲もまた悩みます。長くなりそうですが、お話をする上で最低限の脈絡には触れておきたいと思います。
思えば、作家としてデビューが決まったのとほぼ同時とも言える早い段階で、私は盛大に躓いていました。
愚直にわざわざ許可をとってもいますので、ぶっちゃければ、最初に担当となった方が、編集者としても職業人としても社会人としてもかなり問題があったのです。
本業を疎かにしても、外向けの仕事を優先していたせいで世間受けは良かったみたいですが、人目のないところでは、いわゆる暴君タイプでした。機嫌が悪くなると態度や仕事ぶりに途端に露骨に出て、「社会人としていかがなものか」といった振る舞いは一度や二度では済みません。しかも、大半は本人が原因だったりします。
これについて、編集部には早くから相談していたのですが、とかく冷淡でした。
「他の作家とはちゃんとやっている。もし、本人に問題があるならば、他でもそうなるはずだ」
初期など、まるでお前にこそ原因があると言わんばかりでした。あれこれ明らかになった今となっては何をいわんやですけど。
この過程でも諸々あり、ある大きな問題で編集部より意見を求められて、とある事情もあって私は切実な想いで自分の意見を繰り返し訴えたのですが、結果的に度々の相談事とともにそれは全く活かされず、むしろ、より望まぬ形となって報われました。
それを経て、上述の最初の反応や、訴えがどう活かされたかも含めて事情が全く見えなかったこともあり、説明を求めて編集部より「了解した」との回答を頂いていたのですが、いざ説明となった段でも心無い対応は続きました。
最初にジャブをもらってから、本題の事情説明となったのですが、
「(最初の編集者と上手く行かなかった)原因は、お前にある」
ええっ!
イの一番にこちらですか。
しかも、その事柄は原因(初代担当の問題ある言動)があってのリアクションではないですか、と反論したら
「事情はよく知らないけど」
ええっ!
事情をよく知らないで、部下でもない社外の人間を批判したのですか。
<中略>
実は、電撃文庫編集部の部長であり、私の担当でもあった小山さんより、通達として、今後、契約をしないと告げられております。
従いまして、「ハーレムはイヤッ!!」の続編を含めた私の作品は、以後、「AMW社から出版させてやらない」とのことです。
理由は、『信頼関係が損なわれた』とのことです。
といっても、不法・不正を犯したわけではないこと、金銭がらみでもなく、また、それらを理由にはされてはいないこと、これは明言しておきます。電撃編集部やAMW社としては、それよりも許容できないことになるらしいのですが……。
以下、全文を読む
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