八重樫5タテに自信を見せた五十嵐=東京新宿区の帝拳ジムで
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WBC世界フライ級タイトルマッチで、元WBA世界ミニマム級王者八重樫東(30)=大橋=相手に2度目の防衛戦を行う王者五十嵐俊幸(29)=帝拳=が30日、東京新宿区のジムで練習を公開。八重樫陣営の大橋秀行会長らが偵察に訪れ、両陣営はチクリチクリとやり合った。
五十嵐が余裕の笑みだ。「大橋さんはいつもあんな感じ。惑わされないようにしないと。アハハ」。そう言いながら、目の奥がギラリ光った。
東洋ランカーと3ラウンドの公開スパー。身上とする離れて良し、打ち合って良しのトータルボクシングを披露したのだが、大橋秀行会長は「勝利を確信した」とナゾのようなコメントを残し帰路に就いた。
この発言を報道陣から伝え聞いた五十嵐の反応が冒頭のコメント。一方、八重樫の公開スパーは4月1日に予定されているが、葛西裕一トレーナーは「浜田さん(浜田剛史帝拳プロモーション代表)が“行く必要はない”と。だから、行きません」と、わざわざ偵察に来た八重樫陣営をあざ笑うような反応だ。
五十嵐は知名度のある八重樫を踏み台に認知度を上げたいというモチベーションがある。「人気、実力。どれを取っても、八重樫さんが上。今まで一番、練習したし、意気込みも一番」と鼻息が荒い。八重樫とは相性が良く、アマ時代に4戦4勝。5連勝で八重樫に引導を渡し、ちゃっかり人気も頂く。 (竹下陽二)
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