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【プロ野球】

菅野 プロ初先発9K 7イニング1失点

2013年3月31日 紙面から

5回表1死、代打鈴木将(奥左)を遊ゴロに打ち取る先発菅野。捕手阿部=東京ドーム

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◇巨人1−1広島 

 延長12回を戦い、引き分けた。10回以降に両軍とも好機をつかんだが、投手陣が踏ん張った。巨人は新人の菅野が7イニング1失点で、その後は5投手が無失点。広島も小刻みにつなぎ、計6投手でロペスの同点二塁打による1点に抑えた。

     ◇

 プロ初勝利とはいかなかった。しかし、巨人のドラフト1位右腕・菅野の胸にはやれるという手応えが浮かんでいた。祖父の貢さんや両親が見守る中、憧れていたジャイアンツのユニホームを着ての公式戦初登板は7イニングを5安打1失点、9奪三振。十分な内容だ。

 「それなりにいいスタートが切れたのかな」。淡々とした声で投球を振り返る菅野。顔には自然と安堵(あんど)感が浮かぶ。「初登板は人生で一度しかないので、楽しんで投げようと思っていた。あっという間の時間だった」。感慨深げな表情は隠せなかった。

 巨人入団を希望して1年間浪人。昨年の今ごろは、孤独なトレーニングを続けていた。長い道のりを支えたのは東京ドームで投げるという決心。グラウンドを走る時も、ブルペンで投げ込む時も忘れたことはなかった。

 念願がかなったプロ初登板。「やっとここまで来たな」という思いがこみ上げた。先輩たちがかけてくれる声で、巨人の一員になったこともあらためて感じた。「入れて良かった」。素直な気持ちもわき上がっていた。

 この日の投球には伯父でもある原監督も「次の登板もあるでしょう」と合格点。菅野も「まだ、始まったばかり」と前を見据えた。次回登板は4月5日からの中日戦(東京ドーム)が濃厚。次に狙うのはプロ初勝利。一歩ずつ成長の階段を登っていく。 (川越亮太)

 

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