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【グラニュース】


玉田、今季初ゴール

2013年3月31日 紙面から

 名古屋グランパスは玉田圭司(32)の1ゴール1アシストの活躍で湘南に2−0で勝ち2連勝。磐田は3−3で鳥栖と引き分け、リーグ戦初勝利はならなかった。首位の横浜Mは藤田の2ゴールでFC東京を3−2で下し、開幕4連勝で勝ち点12とした。浦和は新潟を2−0で退け、仙台と1−1で引き分けたC大阪とともに3勝1分けの勝ち点10。広島は佐藤の活躍で清水に4−0で快勝し、大宮は鹿島を3−1で破り、昨季から15試合連続負けなしとなった。柏は大分に勝ち、川崎−甲府は引き分けた。

◆名古屋2−0湘南

 玉田が一人二役を完ぺきに果たした。ストライカーとして先制点を奪うと、司令塔としても追加点を好アシストした。ストイコビッチ監督を「エクセレント(素晴らしい)」と最敬礼させる活躍。試合後の玉田は痛めた右手をアイシングしつつ、「どっか痛い方がクソッという気持ちになる。オレはMだから(笑)」とにこやかに語った。

 前半終了間際の均衡を破る得点は、玉田らしい技ありの一撃だ。田口のスルーパスに走り込み、「ちょっと前に出せばキーパーが出てくる」と左足で軽くワンドリブル。思惑通りにGK阿部をおびき出すと、右足で浮かせてゴールへ流し込んだ。「ファーストタッチで決まったね」と言う。

 ダメ押し点も玉田の冷静な状況判断のたまものだった。クリアボールをカットすると、「自分で打とうと思ったけど、小川がフリーだった」と、とっさにパスに切り替えた。玉田ならではの1得点1アシストだ。

 20日のナビスコカップ・C大阪戦から公式戦3試合連続でセンターFWに入っているが、実際の動きは味方DFライン近くから前線まで神出鬼没。玉田は「前でずっと張っていても、なかなかボールは来ない」と理由を説明する。

 MF藤本を故障で欠く今、グランパスは中盤のパス回しに不安がある。ならば自分がパスをさばき、シュートを打つ。「自由にプレーすることでリズムが出ている」。玉田が司令塔も兼ね、攻撃を活性化させている。

 1月に地元千葉でイベントに参加した際、玉田は母校・習志野高のサッカー部とふれ合った。後輩たちは大先輩の玉田を「キング」と尊敬を込めて呼んでいた。「玉田さんはパスもシュートも一人で何でもやった。すごい人と聞いています」とある後輩は語る。今も昔も玉田にはチームを引っ張る気概がある。好調のエースがグランパスを定位置の上位へ押し上げた。 (木村尚公)

 

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