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佐賀市で二十一−二十三日に開かれた日本学校農業クラブ発表全国大会で、山鹿市の鹿本農高と八代市の八代農高、菊池市の菊池農高の県内三校が、それぞれ別の部門で日本一に輝いた。 鹿本農高は「米粉パン」をテーマにプロジェクト・食料部門、八代農高は「園芸福祉」の取り組みで文化・生活部門、菊池農高は畜産科学科三年の大城戸優子さん(18)が農業鑑定競技会・畜産の部で最優秀賞を獲得した。 米粉パンで二年続けて準グランプリだった鹿本農高は、松本智美さん(17)、坂梨文香さん(17)ら食品化工部の十人。地元の米粉とメロンを使ったメロンパンを百貨店などで販売し、鹿本農高ブランドとして「コメロン」を商標登録申請した活動などを報告した。 発表内容に加え、工夫を重ねメロンパンを新開発したことや、二年間で販売総額二千五百万円、約四トンの米粉消費につなげた実績なども高く評価された。 「八月の九州大会以来、休まずやった特訓が報われた。涙が止まらなかった」と同農高の生徒たち。「卒業した先輩たちと一緒に勝ち取った日本一です」と話している。 また、八代農高で指導した細川るり子教諭は「異世代との交流を通して生徒たちも自信を持ったようだ。がんばりをほめてあげたい」。菊池農高の大城戸さんは「信じられないほどうれしかった。大学に進んで酪農の知識をさらに深め、実家の酪農を継ぎたい」と話している。(稲田稔丈、太路秀紀、内田裕之)
[記事全文] 【熊本日日新聞】
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