いいママになりたかった:大阪2児放置死事件/上 両親の「ネグレクト」 幼少期の体験、心の傷に
毎日新聞 2013年01月23日 東京朝刊
中村被告は2審判決前に大阪市内の夫婦と養子縁組し、姓が変わった。実の父母との関係も、少しずつ変化している。事件直後は「怒りが強くて面会に行けなかった」父親は、地裁判決の後に虐待の専門書を読み「できることがあったのでは」と後悔の念が増している。中部地方に住む母親も、毎週のように面会に訪れている。
「早苗はどんな時もお父さんの娘」「私はずっとあなたのお母さん」。事件後に父母からそれぞれ言われ、中村被告は「涙が出た」と手紙に書いていた。弁護士にはこう話しているという。
「いつか、お父さんとお母さんが一緒に面会に来てほしい」
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