油田発見のフォークランド諸島、アルゼンチンとの緊張高まる
3月27日(ブルームバーグ):南大西洋にある英領フォークランド諸島で、この地域で初となる商業油田が発見 され、人口2563人の同諸島に向こう25年間で105億ドル(約9900億円)に上る税収が入る見通しだ。
税収は、漁業と観光に依存するフォークランド諸島の経済を変化させるとともに、アルゼンチンとの緊張がさらに高まる可能性がある。アルゼンチンは同諸島と天然資源の領有権を主張している。アルゼンチンは昨年、フォークランド諸島での採掘に関与するいかなる企業に対しても法的措置を取ると警告。アルゼンチン外務相は26日、同諸島の住民には自決権がないと主張した。
フォークランド諸島の当局は既に原油生産に伴う税収を管理するファンドを創設している。
エジソン・インベストメント・リサーチによれば、発見されたシーライオン沖合油田の生産が2017年に始まれば、フォークランド諸島の税収は年間で島民1人当たり約16万ドルに上る見通しだ。財政研究所の統計によると、この額は英国の上位1%の高所得者の税引き後所得に相当する。
原題:Falkland Oil Claimed by Argentina Sees Islanders Join 1%:Energy(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:London Brian Swint bswint@bloomberg.net
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更新日時: 2013/03/28 13:39 JSTニュース一覧
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