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【大リーグ】

黒田、開幕へ準備OK! 6イニングを1安打無失点

2013年3月30日 紙面から

◇オープン戦 パイレーツ2−1ヤンキース

(28日・フロリダ州タンパ)

 開幕への準備は万全だ。6回、パ軍の1番打者マルテを遊ゴロに打ち取り、黒田が自然と笑みをこぼした。「シーズンに入るまでに最後の登板だと思っていたので、いい形で終われたので良かった」。許した安打は4回の当たり損ねの内野安打1本のみ。オープン戦最後の登板を、ベテランが文句なしの快投で締めくくった。

 主力が並んだパ軍打線に手も足も出させなかった。直球は最速94マイル(約151キロ)をマーク。70球中53球がストライクという制球の良さも光った。センターから投球を見守ったイチローも、そのコントロールに「キャッチャーの構えた近辺に行くから守りやすい」と感嘆。ツーシーム、変化球ともに内外角へと投げ分け、三振と内野ゴロの山を築き上げた。

 昨季は自己最多の16勝。今季はエースのサバシアに続く先発2番手の位置付けだ。その期待に応えるかのように今春は4試合に投げて防御率1・53。本人は「自分のイメージじゃないボールもあった。満足することはない」と厳しく自己採点するが、「シーズンに入れば0点に抑えることが一番大事。そういう部分ではいい準備ができた」と自らも開幕へゴーサインを出す。

 初先発は中5日で4月3日(日本時間同4日)のレッドソックス戦。「この調子が続くとは思えない」と話すが、好調を維持できれば松坂大輔が2008年にマークした日本人メジャー投手最多の18勝超えも視野に入る。「来るときが来たなという感じ。1年間また苦しい戦いが始まる」。故障者が続出するチームにあって、安定感と存在感を増す右腕。38歳の“仕事人”が、黙々と腕を振って常勝軍団を引っ張る。 (タンパ穐村賢)

 

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