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独自の世界を切り開く 寺井尚子さん
3月29日 22時50分

独自の世界を切り開く 寺井尚子さん
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世界でも珍しい「ジャズバイオリニスト」として活躍を続ける寺井尚子さん。独学で新たなスタイルを切り開き、プロデビューから25年の今も「常にチャレンジをしていることが楽しい」と語りました。

楽譜にとらわれず、瞬間に浮かんだイメージをそのまま演奏するという寺井さんは、情熱的で華やかな演奏で人気を集めています。
もとはクラシックの演奏家を目指していましたが15歳のとき、けんしょう炎にかかり、一時バイオリンを弾くことができなくなりました。心にポッカリと穴があいたように感じたときにレコード店でジャズの名盤「ワルツ・フォー・デビー」に出会いました。

「今までクラシックの音楽ばかりでしたので、もう、こんな世界があったんだっていう驚きと、体中の血が騒いで、涙があふれてくるような、体中が熱くなって、エネルギーが湧いてきました」(寺井さん)

世界的ジャズピアニスト、ビル・エヴァンスの奏でる旋律の自由さに衝撃を受けバイオリンの世界ではほとんど演奏する人のいなかったジャズに挑戦することを決意しました。
すぐにジャズバイオリンに取り組み始め、教えてくれる人は誰もいないものの、あの日感じた自由な演奏に近づきたいと、試行錯誤を繰り返しました。

「自由になりたいと思えば思うほど、やらなくてはならないことがたくさんあると思います。でも、そういうチャレンジしてることが多分楽しいし。もちろん、失敗したらどうしようとかいろいろあるんでしょうけど、まあ考えないでおこう、みたいな」(寺井さん)

21歳でプロデビュー、25年たった今も、自由な演奏を追い求めています。「節目の年を迎えて、また、新たな始まりでもあるなと。自分がこれに挑戦したいなというものが見つかったときに、どのようにでも自由自在にそこに向かえるような自分で常にいられたらいいな、と思います」と話していました。
寺井さんにとって運命の曲「ワルツ・フォー・デビー」は、これまでは、曲を大切にして人前で弾くことは、ほとんどありませんでしたが、デビューから25年を経た今、「新たなスタートとして、人前で弾いてもいいかな」と思えるようになったということで、4月から始まる全国ツアーで披露されます。

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