オセロ中島　２年ぶりテレビ出演　「洗脳されてない」「服代１回３５０万円」

　芸能活動を休止中のお笑いコンビ「オセロ」の中島知子（４１）が２９日、テレビ朝日系の情報番組「ワイド！スクランブル」に出演し、自称占い師による洗脳疑惑や家賃滞納などの一連の騒動について激白。洗脳疑惑をきっぱりと否定するとともに、芸能界復帰への意欲を示した。だが、それでは引きこもり状態に陥っていた、あの騒動は何だったのか、釈然としない印象を残した。

　事前に収録されたインタビューで、約２年ぶりにテレビに出演した中島は、細身のパンツスタイルで登場した。騒動直前は顔もパンパンで激太りした姿だったが、体形は以前にほぼ戻った様子。出演を決めた理由について、「今回のことをご存じの方に迷惑を掛けた。自分がちゃんとテレビの前で説明すればよかったと急に気付いた」と説明した。

　中島は、８年前から知り合ったという占い師とされる女性と２００９年ごろから同居を始め、１１年４月、所属事務所が体調不良を理由に中島の無期限休養を発表。同年７月にはマンション家賃を滞納し始めるなどの騒動に発展し、その女性から「マインドコントロールされている」などと報じられた。

　今回のインタビューで中島はマインドコントロールについて「意味が分からない。されてないです」と否定。占い師のことを「占いというより人生相談。人生を楽しくするため相談したよき相談相手」とし、「彼女は友人だと今でも思っている。自分と関わってこんなことになって申し訳なかった」と友人関係を強調し、陳謝した。

　騒動後は実家の両親に保護されていたが、自らの意思で療養のため入院し、このほど退院。現在の健康状態について「バッチリです。病名はない」と明言。専門家によるカウンセリングでは、最初会った際に「この人はマインドコントロールされていない」と言われたことを強調した。

　占い師との豪遊生活については「自分の散財に付き合ってもらった」と説明。服代に１回３５０万円も簡単に使うなど、浪費癖があることを笑顔で明かした。貯金はないという。占い師に借金をしたため「こんなに仲がいいし、家賃で返すので『一緒にいてもらえませんか』と言った」と同居の経緯を説明した。

　無期限休養の背景については、「会社と話が合わず、相方（松嶋尚美）がコンビなのに（事務所を）独立し、悩んでいることもあった。当時３９歳で仕事に関してもう一回考え直したかった。腸が悪くなり、『休みたい』と言った。やけっぱちになったら休ませてもらえるかなと」と話した。

　約２年間仕事を離れていたが、「仕事はできたらやらせてもらいたい。すぐにでも。何でもやらせていただきたい」と復帰に意欲も。

　世間などを騒がせ「謝っても謝りきれない」とわびながら、「反省もしたので、これからは一からやり直すということ。新しい自分を見ていただけたら」と再出発を誓った。

　○…中島が、所属事務所の松竹芸能を２８日付で退社したことが一部で報じられた。松竹芸能は２９日夜、コメントを発表。専属契約を解除したいと中島から申し入れがあったことは認める一方、同社は中島に対し「再考を促した」と説明。２８日付での中島退社を事実だとは認めなかった。

　また「本日（２９日）の新聞およびテレビの報道に関し、昨日（２８日）中に中島が弊社に無断で取材を受け、また出演し、事実と異なる発言が少なからず見受けられたことは、極めて遺憾であります」としている。

　再考を促した理由については「肉体的および精神的な健康状態が、芸能活動を行ううえで万全でないと見受けられたことから、弊社による継続的なサポートが必要と判断した」と説明した。

　現在、中島の退社を含めた今後の対応について検討中という。オセロは事実上の解散状態といえそうだ。