数日に一件くらいは「教師の性犯罪。とりわけ教え子を含む未成年者への性犯罪」のニュースを聞く。
そういう理由もあるのだろう、ネットなどでは「教師は性犯罪者予備軍」のような扱いをされることもある。
が、リアルに教師やってる増田からすると。「そりゃあ他の職業に比べたら、教師が未成年者に性犯罪することも多くなるだろう」と思う理由はいくつもある。その理由にはまともな理由もまともでない理由もある。
だが実際、俺自身は教え子や未成年者相手に性犯罪行為をしたことはないが、「教え子に手を出す機会はごろごろ転がっている」し、「その後上手くやれば、発覚しないことは十分可能」だと思う。俺と同じ事に気がつく教師が何万人もいて、その中の何%かが一線を越えてしまえば、性犯罪者が大量に出来上がる。その中で隠すのに失敗したヤツが「教え子に手を出す性犯罪者」として報道されるわけだ。
前置きが長くなった。理由を書こう。
(※なお、俺が男である・男性教師→女子生徒の事件が多いという2つの理由から男→女を想定しているが、女教師→男子生徒や、希に見る同性愛系の事件でもほぼ通用するはずだ)
1.接する機会の多さ
ネットを見ているとしばしば、女子中学生や女子高生は半ば空想上の存在扱いされていたりする。あるいはリアルに、教師ですと自己紹介して「小中高どれ? 高校なんだ。共学?」とか言われた後、「毎日女子高生と話せるとか羨ましい」とか言われたりする。それくらい、教師以外の人にとって児童や生徒というのは接する機会の少ない物である(ということを最近ようやく理解した)。
で、考えてみよう。「犯罪をする対象はたいてい普段接する中から選ばれる」という中で、「1週間で10分も女子生徒と会話しない人」と、「一週間で何時間も女子生徒と会話する人」ではどちらが若い女の子に犯罪犯す割合が高くなるか。当然の結果だよね。
……と言いたいところだけど、原因は「それだけではない」。理由の一つではあるけど。
2.教師としての権限
教員と生徒は対等ではない。大人と子どもだからとかそういう次元ではなく、教員は生徒に対して優位に立っている。何故ならば、教員には「生徒の成績を判定する権限・それにより生徒の進路を左右する権限」が与えられているからだ。そして、成績というのはテストの点だけで決まる物ではない。出席状況や提出物などの平常点も加味される。だがこの「平常点」は密室の中……どころか担当教員の脳内基準でつけられる物だったりする。おかしな点数をつけられた生徒が多かったり、あるいはテストだけなら成績「1」になる生徒に「5」をつけたら問題になるから、ほとんどの生徒に対しては本来の平常点の精神に則り、普段の言行から当たり障りの無い点をつける。だが、特定の生徒に少しだけ加減するだけなら、さじ加減次第では発覚しないことは十分可能だと思う。やったことはないけど。
(話が多少脱線するが、桜宮高校の部活内体罰事件も、学校の部活という閉鎖空間の中で”部活のキャプテンを全うすれば大学に行ける”という「進路を左右する権限」を支配の道具に使った教員が起こした事件だと受け取っている)
が、読者はここで一度自分の学生時代を思い返し、「先生は僕の成績決める権力があるんだから言うこと聞いておこう」のように意識して教員に接していたかどうかを思い出して欲しい。みんなしてなかっただろうし、実際、そんなことを意識していない生徒が大多数である。というか、生徒がそれを分かってやりとり出来る相手だったらどれだけ楽だろうか(愚痴)。「平常点下げるぞ?」という脅しは、問題を起こすような生徒にはまず通用しないし、平常点を下げる方向に使うと保護者の抗議が来やすい。だがその逆……つまり、”普通に平常点をつけると赤点になるが、贔屓して平常点多めにつけて赤点脱出”のような使い方なら……問題にはなりにくい。そういう生徒に対して、有り体に言うなら『赤点脱出の代わりに体を提供する』ような取引を持ちかけ、本人が秘密を続ければ発覚しないことも可能である。平常点で行うとは限らない。その生徒にだけ問題を教えることも考えられる。そうやって、教師としての権限を使って、教え子に手を出すことが教師にが教師には可能になってくる。
2は教師としてを通り越して人としてアウトだが、教員としての権限を抜きに可能なこともたくさんある。
大人が想像する以上に、生徒というのは未熟で、世界が狭い。その中で、生徒は多かれ少なかれ悩んでいる。悩みを保護者に・友人に・教員に相談したり、あるいは誰にも相談できず表に出さなかったり……生徒によって色々だろうが、『悩みの相談相手』に教員を選ぶ生徒は少なくない。そして、生徒の抱えている悩みの中には、大人ならばあっさり解決策が見つかるような物もあったりする。あるいは教科書の事例そのままレベルでありきたりに、承認欲求で悩んでいたりする子もいる。そして、生徒が教員に悩みを相談する場合、たいていは『教員ならば誰でも良い』わけではなく、生徒から見て”良い先生”である。といっても、生徒から見た良い先生と大人から見た良い先生はそれほど違うわけではない。
……つまり。2とは逆に”悩み相談にもよく乗ってくれる、親切な先生・良い先生”であるとその分『教え子の攻略法も分かる』。恋愛で口説く攻略法ならばまだいいのだが、もはやそっちの攻略法どころではなく、『こうすれば騙して体の関係に持ち込めるんじゃないか』というセキュリティホールを教員の前で丸出しにしている生徒すら想像以上に多い。とはいえたいていの場合、教員は攻略法が分かっても実行はしない。その理由の1/3は人間・大人・教師としての職業倫理からで、1/3は発覚したときのリスクと天秤にかけた上での判断で、1/3はそれをするほど教え子が魅力的ではないという、それだけの理由だ。隠蔽することに自信があれば、あるいはその理由を乗り越えさせるほど生徒が魅力的ならば……そうやって、教え子に手を出す教員が出てくるのだろう。
え、増田? 女子として可愛いと思う教え子はそれなりにいますよ。「教え子はそういう対象じゃない」とかは、本当は気付いているのに認めたくない羽瀬川小鷹みたいな人が言うセリフです。
全体としては良いことを書いてある気がするのだが セキュリティホールを教員の前で丸出しにしている生徒すら想像以上に多い。 性犯罪関係の話だからってこの一文までエロい意味に...
あと一つ。教師のなかには「まともな社会経験が少ない」せいで忍耐力やバランス感覚が欠如してる人間が多い、というのも追加しておいてくれ。
教師の未成年への性犯罪が多いのは、こういった条件が重なってるからっていうのもあるし、 生徒にとって教師は憧れの対象になりやすいというのもあると思う。 これも、「大人が想像...
なーんかリアリティが無えー。 高校時代、男教師に憧れたりしている子なんて周囲では皆無だったけどなあ。 悩み相談も教師になんてする訳がない。するとしたらまず友人、大人の意見...
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日本企業の管理職における女性割合は1割にも満たないわけだが それで「女の上司なんて当たり前のように居る」と言われても 増田の会社ではそうなのかもしれないが全体ではそうじゃ...
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少数派は多数派のゴキゲン鳥 外敵がなく、平和な国だからこそ起きるタイプのイジメ。 人間が、人間であるからこそ起きる闘争。 でもそれは、彼ら自身が弱肉強食である。という事を...
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http://anond.hatelabo.jp/20130329190303 教師という職業が「先生」じゃなくなってどれくらい経つのだろう。 自分は仕事で専門知識が必要になった時に大学の先生に相談に乗ってもらうことがあ...