流一本『NTR少女』
真紅がそうであったように、各ドール達も自らのマスターを取り戻す戦いになってきましたね。同じ想いがある故に姉としての思い遣りを見せてくれた水銀燈への金糸雀の笑顔が心に染みました。
さて本日は、流一本先生の『NTR少女』(ヒット出版社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『み~とほ~る』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
悪意と欲望が渦巻くヘビィなシナリオとその中で喜悦の悲鳴が響き渡るハードなエロ描写とで魅せる1冊となっています。
1話・作当りのページ数は24~26P(平均25P弱)と中の上クラスのしっかりとしたボリュームで安定。ハードなエロ描写も十二分に用意しつつ、続きモノではしっかりシナリオにも読み応えを形成しています。
【読み手の胸を抉ってくる寝取られ展開の凄み】
普段は厳しい堅物女教師さんが可愛い素顔を曝け出して男子生徒達と(性的な意味でも)打ち解ける短編「でぃすぱぁぢょん」は快活な快楽全能主義を有するエロコメディですが、その他の作品はヘビィでダークな寝取られ&凌辱系作品が勢揃い。
生真面目で厳しいフルコン空手部の美人部長を逆恨みした男子部員たちが拘束凌辱という短編「フルコン」は、ストレートに黒い欲望を叩き付けるソリッドな凌辱エロですが、この作家さんの強みである寝取られエロである中編2作は陰湿さをたっぷり添加した重苦しいストーリーを展開してきます。
中編「操をあげる」では、親友である漫画家に裏切られたアシスタントの男性がその姪っ子ちゃんを睡姦し、引き続きねっとりとしたエロ調教を強行。彼女の心を漫画家から愛情を離反させ、アナルの操を捧げさせるまで堕とす段階に至って、その事実を復讐として漫画家に叩きつける直前で幕を落す切れ味の鋭さはやはり寝取られエロの実力者と言うべきところ。
この中編作では、理不尽な行いをした寝取られ側への復讐が果たされるというある種の痛快さがあるのですが、中編「bug」では寝取り側の少年が、ヒロインに対する愛情を全く有しておらず、単に彼氏君との恋愛関係・信頼関係を破壊するためだけに彼女を凌辱調教するという更にドス黒い展開を投入。
嬲り尽くした彼女を放り捨て、彼女を失った彼氏の少年の前で“勝利の微笑み”を浮かべる寝取り少年の姿を描くラストは、そこまでの展開が読み手の胸を抉ることに加えて、大変な後味の悪さを生んでおり、ラストまで抜き身の鋭さを失わなかったのは見事です。
【ロリボディ・スレンダー巨乳・完熟大人ボディが揃い踏み】
中編作2作はそれぞれ1人のヒロインをねっとり調教していくこともあって、単行本全体としてはヒロイン陣の人数は少ないのですが、中○生な姪っ子、女子高生キャラ、20代後半程度と思しき美人女教師と年齢層は幅広め。
いずれの作品もヒロインの“変容”に意味があるキャラクター描写になっており、寝取られ系では優しく純粋な少女が快楽地獄でアヘ顔を晒す状態へ壊れる様子、凌辱系であれば生真面目で強気な格闘少女が快楽に敗れて痴態を曝け出す様、エロコメ系では普段は硬い態度から柔らかい表情への変化といったものがそれぞれ魅力的です。
年齢層に幅がある分、ヒロインのボディデザインは様々であり、膨らみかけバスト&無毛地帯な股間をお持ちな中編「操をあげる」のロリっ子ちゃん、等身高めで健康的な肉付きのボディに柔らかさと弾力感を併せ持つ巨乳&桃尻をお持ちなJKキャラ、ちょい垂れ気味の巨乳と陰毛がもっさり生える股間なアダルト女教師とそれぞれ方向性が異なります。
ベテラン作家であり、また阿吽の絵柄の方向もあってか、現代的なキャッチーネスのあるアニメ/エロゲー絵柄とはやや異なるタイプ。ある種の素朴さもありつつ、細めの描線が淡麗な印象も与える漫画絵柄は、悪い言い方をすれば地味なタイプではあるのですが、その分後述する過激なエロ演出の威力が乗ると絵柄の魅力が増しており、胡乱な表現ですが“化粧映え”のする絵柄。
表紙絵との互換性も十分に高い状態で絵柄は単行本通してきっちり安定。ダークな作品では目立ち難いですが、キャラデザにちょっとデフォルメを効かせて漫画チックな感情表現をしたりと、絵柄が硬直化せずに幅のある魅力を備えているのも○。
【禍々しささえ感じさせる凶悪なエロ演出】
前述した通りにエロシーンの尺はたっぷりと用意されており、ヒロイン達が凶悪な快楽の虜になって快楽と精神的苦痛が混じり合った状態の中であられもない痴態を曝け出す様を攻撃的に描写。
唯一明るい雰囲気を持つ短編「でぃすぱぁぢょん」においても、普段の生真面目な姿勢にストレスを溜めていた女教師さんが複数の男子生徒とガッツリ乱交という比較的ハードな描写となっており、拘束凌辱や大人のオモチャによる調教、輪姦といったエロシチュを投入する他の作品とエロのハードさの面では落差をあまり感じさせません。
脅迫や薬物、拘束などでヒロインの抵抗を奪った状態でヒロインの肢体をたっぷりと嬲ることで心身の抵抗を崩壊させていく展開は中編作でも短編作でも共通しており、特に中編作ではそのプロセスを十分なヘビィさやウェットさを以て描出することで、転落の悲劇性を生み出しており、読み手の胸を痛めると同時に性欲中枢を甚く刺激。
分量的にやや過剰という印象もありますが、前述した粘液描写の強みを生かすために断面図や、結合部アップ描写などを連発するスタイル。ややクドイと言えばクドイのですが、そもそもの絵柄が割合に淡麗であるため、いい意味でのギャップを形成した上で過剰さをある程度抑えているのは面白いところ。
ほぼ必ずアナルセックスを絡めてきており、前穴もたっぷり開発した上で後ろの穴の純潔もしっかりと奪取。肉穴の最奥までち○こを連続して叩きつけ、白濁液をたっぷりと噴出されることでヒロインはアヘ顔を曝け出して絶頂を迎えており、展開にしても演出にしても終始えげつなさを保った強力なエロシーンと評し得ます。
中編作2本に関しては、流石に百戦錬磨の寝取られ作家と評したい陰湿さや凄みがあり、出色の攻撃性のある最新刊という印象。あとがきとおまけイラストでファンタジー作品を描きたいとあり、「Parabellum」の第2部でもいいですし、別の作品でもいいので、個人的には是非にも描いて欲しいと思っております。
短髪巨乳な空手美少女を集団凌辱な短編「フルコン」もお気に入りですが、狂気と絶望に塗れたシナリオとそれ故に輝く凶悪な快楽描写が見事な中編「bug」が最愛でございます。
コメント
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No title
ファンなので今回のレビュー楽しみにしてました。
絵柄の淡麗さと堕ちのハードさのギャップ、まさに自分がこの作家さんが好きな理由だと納得させられました。
type.90さんとかも好きなんですが時に絵柄が濃厚に感じてしまう私にとって流一本さんくらいが一番好みなんですよね。
それでも現代作劇だと若干シナリオとして重たいので次作のファンタジーには私もとても期待しています!(またフタものもありそうですし…ww)
今後共レビュー楽しみに読ませて頂きます、失礼いたしました。
絵柄の淡麗さと堕ちのハードさのギャップ、まさに自分がこの作家さんが好きな理由だと納得させられました。
type.90さんとかも好きなんですが時に絵柄が濃厚に感じてしまう私にとって流一本さんくらいが一番好みなんですよね。
それでも現代作劇だと若干シナリオとして重たいので次作のファンタジーには私もとても期待しています!(またフタものもありそうですし…ww)
今後共レビュー楽しみに読ませて頂きます、失礼いたしました。
Re: No title
匿名さん、コメントありがとうございます。あと、非表示の方もコメント&激励どうもですー。
>匿名さん
レビュー楽しみにして頂いたとのことで、嬉しく想います。
TYPE.90先生は絵柄や演出の濃厚さこそが武器ですが、流一本先生は絵柄としては割合すっきりしていますよね。
そこが“化粧のり”の良さを生んでいると僕も思いますねー。
ファンタジーは本当に楽しみに待っておりまして、阿吽ならちゃんと受けると思うんですよ!
これからもレビュー頑張りますー
ではでは~
>匿名さん
レビュー楽しみにして頂いたとのことで、嬉しく想います。
TYPE.90先生は絵柄や演出の濃厚さこそが武器ですが、流一本先生は絵柄としては割合すっきりしていますよね。
そこが“化粧のり”の良さを生んでいると僕も思いますねー。
ファンタジーは本当に楽しみに待っておりまして、阿吽ならちゃんと受けると思うんですよ!
これからもレビュー頑張りますー
ではでは~
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