ベストセラー『続・暴力団』の筆者が、暴力事件が続発する北九州の武闘派組織本部で本音を直撃! 工藤會・木村博幹事長「日本警察との全面対決」を語る

2012年11月30日(金) フライデー

フライデー賢者の知恵

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工藤會本部にて。組員が整列して筆者たちを出迎えた。「相手によって出迎え方も異なるんです」と木村幹事長
暴力団の世界での正月に当たる12月13日の「事始め」に組員が一堂に会する畳敷きの広間は、2ヵ所あった

 事件はいずれも犯人未逮捕である。そればかりか昨年、北九州市周辺では18件の発砲事件が起きたが、それを含め直近の事件に至るまで、犯人はそろって逮捕されていない。すべて未解明である。

 福岡県には工藤會のほか、道仁会、太州会、三代目福博会、九州誠道会と五つの指定暴力団が本拠を構える。しかし福岡県警は、事件は工藤會の犯行と、メディアや市民に思わせたがっている。なるほど、日本で銃を使う犯罪は暴力団か不良外国人グループと決まったようなもの。しかも北九州市の裏社会は、工藤會が牛耳っていると見られる。それにしても、警察が誰それの犯行と断言するには、検挙したという事実が欠かせないはずだが、北九州では誰も検挙できていない。

 元警部銃撃事件の後、警察庁が大号令をかけ、警視庁および西日本各府県から月に延べ900人もの機動隊員が北九州市に投入された。捜査面でも警視庁からの10人など、腕っこきのマル暴刑事が各府県警から福岡の県警本部に送り込まれた。

「われわれもマグロと一緒だ」

 つまり今、北九州はオール日本警察vs.工藤會がつばぜり合いの最中なのだ。福岡県は暴力団排除条例が全国で一番早く施行されるなど、暴排の先進地とされるが、同時に暴力団風事件の激発地でもある。では、前記の工藤會幹部を直撃する。―事件の連続発生をどう見ているか。

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