アルコール依存症からの回復に取り組む自助グループ「ＡＡ」（アルコホーリクス・アノニマス）の宮崎地区の会合が、宮崎市の県総合保健センターであった。日ごろの取り組みを広く理解してもらおうと行政・医療関係者を招き、当事者が体験や悩みを語った。

　「オープン・ステップ・ミーティング」と題した会合は１７日にあり、当事者や家族ら約１００人が参加した。ＡＡは世界約１８０カ国にあり、県内でも毎週２〜３回、８グループが１４会場で同様の集まりを開いている。当事者が自分の問題を語ることで内面に向き合い、問題を参加者同士で共有し、ともに立ち直ることを目指すという。

　回復が進む男性は演壇で「飲まないでいられるようになったことに感謝し、今までいただいたものを社会にお返ししなければと思っている」と話した。

　ＡＡの活動への問い合わせは鹿児島市のＡＡ九州・沖縄セントラルオフィス（０９９・２４８・００５７）へ。平日午前１０時〜午後６時。【百武信幸】