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潜水艦に耐久性の低い部品を使う3月29日 4時52分
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海上自衛隊の潜水艦18隻のエンジンに当たる装置に、防衛省が承認したものより耐久性の低い部品が勝手に使われていたことが分かりました。
すでに部品は交換されていますが、会計検査院は潜水艦の運用に重大な支障が生じるおそれがあったとして、再発防止を図るよう防衛省に求めました。
耐久性の低い部品が使われていたのは、「なるしお」や「せとしお」など海上自衛隊の18隻の潜水艦で、川崎重工業が防衛省が承認した設計図や仕様書を基にエンジンに当たる装置を製造し納入していました。
ところが会計検査院が調べたところ、川崎重工業は平成12年に下請けの会社を変えたあと、「軸受」と呼ばれる部品を承認されたものより耐久性の低い部品に勝手に変更していたということです。
仮に部品が故障すると、潜水艦の航行に必要な電気が供給できなくなるおそれがあったということですが、防衛省は平成20年に会社から報告を受けて部品を交換するまで、この事実を把握しておらず、耐久性の低い部品は平成13年度から8年間にわたり、少なくとも1010個が納入され、1億7000万円余りが支払われていました。
会計検査院は、契約違反によって発生した損害額を調べて、会社側に返還させるとともに再発防止を図るよう防衛省に求めました。
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