NECが中国のレノボ・グループと携帯電話事業の統合交渉を進めていることが29日、分かった。NECは少額でも出資を続け、携帯電話事業への関与を継続する案を軸に検討を進めている。NECの携帯電話は苦戦が続き、他企業と統合することで販売台数など事業規模を拡大する必要があると判断した。
両社は2011年に個人向けパソコン事業を統合した際、レノボが51%、NECが49%を出資し合弁会社を設立している。今回の交渉でもこうした方式を念頭に置いているものとみられる。
NEC幹部は「国内企業を含め、他社と交渉する選択肢を捨てたわけではない」としており、別の相手が浮上する可能性も残っている。
NECが約7割を出資し、同社の携帯電話事業を担うNECカシオモバイルコミュニケーションズは当面、「ガラケー」と呼ばれる既存の携帯電話の生産を続ける方針だが、レノボとの統合が実現すれば生産を打ち切る可能性もある。スマートフォン(スマホ)の生産はすでに外部企業への委託に切り替えている。
NECカシオの携帯電話は米アップルの「iPhone」など海外勢に押され、国内シェアは約6%と約10年前と比べ半分以下に落ち込んでいる。NECは事業存続のためカシオ計算機、日立製作所と事業統合し、09年にNECカシオを設立した。
同社は携帯電話の販売代理店事業を手掛けるNECモバイリングも国内の商社系企業などへの売却を検討している。
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