2007-09-27
ブレインストーミングとマインドマップでシナリオ作成
以下要点を抜粋すると、マインドマップとは、知識やアイデアを図式化する技法の一つで、中心にテーマを置き、そこから放射状にツリーを派生させていく手法です。
その際、色や絵を用いることで、記憶がさらに強固になったり、連想していきやすくなるものです。
これをどの様にシナリオ作成に役立てるかと言うと、シナリオ作成というのは1人ブレインストーミング(以下ブレストと略)とも言えるものなので、上記の方法で考えていくととても役立ちます。
具体的にここの図をシナリオ作成に置き換えて説明すると、以下の様になります。
マインドマップとは ⇒ シナリオのテーマ(タイトル等)
になります。
そこからシナリオを構成する要素(図ではどんな?や特徴、類似性、用いるもの)である“シナリオ上対立する存在(黒幕)は?”“やりたいシチュエーションは?”“PCとの関係は?”といったものをブランチ(枝葉)として伸ばして、いきそこから次々と連想したものを繋げていって作りだしていきます。
拙作の『選ばれし者達』を例に具体的に記述すると、以下の様に作っていました。
シナリオテーマ:選ばれし者達 黒幕は? ⇒ルフト・ドーベル ⇒どうしてルフト・ドーベルなのか? ⇒テニアの環境(永世中立・どこでも行ける)が恵まれている為、冒険者の数が多くなり、冒険者自体の能力や街の治安が悪化 やりたいシチュエーションは? ⇒ハンター試験の受験生ものの冒険者版 ⇒アリアンロッドの属性に関係した試験をしたい(6属性) ⇒戦闘能力以外の面で、障害を設置したい ⇒ギルド間競争を取り入れて、競争心を煽り、色々と障害突破のアイデアを出してもらいたい ⇒ギルドの数が多いと管理が大変なので、データを用意するのは5〜6個か? ⇒ダイナストカバルやワンダリングドラグーンを出したい ⇒大穴や対抗、本命をテーマにギルドを選定し、ランダム性を取り入れ、誰が最優秀になるか最後まで自分にも分からない作りにしたい 等など
効果としては、ブレストによって、要素に対して深耕できる為、シナリオに深みをますことができます(シナリオ背景等)。
またマインドマップでは情報の関連性が第三者にも分かる様に図示できる為、セッション時にこれを隣においておく事で想定外の行動をPC/PLが行っても、アドリブでのフォローがし易くなります(要素同士の係わり合いが図形化されている為)。
また、マインドマップで最初に想定する要素(ブランチ)を切っておく事でシナリオ作成時の考慮漏れ等がなくなる事も期待効果としてあるかと思います。
マインドマップで出来上がったアウトプット(図形)を他人に見せる事で自分では考慮から漏れていたものが指摘されますし、またシナリオ作成をした事がない初心者GMに対して、シナリオ作成方法の情報共有等色々な面で役立つ事も期待できるでしょう。